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感染症 |
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主な感染症には以下のものがあります。いずれもワクチンで予防できますが、子犬の場合一回目のワクチンをだいたい50~60日目に接種するブリーダーさんが多いようです。展示販売の場合、色々なブリーダーさんから仕入れていますので、ワクチン未接種の子犬も含まれています。これによりワクチンの接種タイミングにより感染する可能性が出てきます。 |
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≪ジステンバー≫ ■原因 ウイルスの感染により発病します。感染経路は犬から犬、人から犬へと比較的身近な接触または空気感染だと言われています。哺乳期を過ぎた子犬に多い伝染病で、大変伝染力が強く、経口感染します。 ■症状 潜伏期は4日~7日、その後高熱を出すことから始まり、食欲不振、鼻の乾燥が一般的兆候です。また、咳、鼻汁、くしゃみ等の呼吸器症状と下痢、嘔吐等の消化器症状を起こすものもあります。さらに進行すると肺炎、中枢神経症状が発生し、痙攣、テンカン症状のでる脳炎等を起こす場合があります。中枢神経症状は後遺症として残る場合があり、特に幼犬、老犬、病後の犬の場合は症状が重く死亡する事が多い恐い病気です。 ≪パルボウイルス感染症≫ ■原因 パルボウイルスが感染することによって起こる急性伝染病です。パルボウイルスは「小さいウイルス」の意で、心筋炎型と腸炎型があります。このウイルスは体外でも死滅せず、最低1年間は生存し、多くの消毒薬に抵抗性が強く、感染力も強い厄介なウイルスです。 ■症状 子犬の場合は心筋を障害して、心不全による突然死をもたらします。 成犬の場合はウイルスが腸粘膜に付着し、激しい嘔吐と出血性の悪臭のある下痢が続き、そのために脱水症状を起こします。回復しても、子犬の場合は心臓障害が残り、成犬の場合は間欠的に下痢症状が続くと言われています。 ≪レプトスピラ感染症≫ ■原因 スピロヘータというラセン状をした病原菌(細菌)の感染により発病する人畜共通の恐い伝染病です。感染経路は普通は、ネズミの尿に接触することから発病するが、その他にこの病気から回復した犬の尿からも感染します。 ■症状 2つのタイプがあり、腎炎を起こすタイプと出血を伴う黄疸を起こすタイプがあります。 発病後、元気がなくなり、食欲不振、結膜や口の粘膜の充血に始まり、尿毒症が出現すると嘔吐、血便、粘膜の潰瘍、無尿、激しい喉の渇き、脱水が見られます。また、肝臓が侵されると黄疸が起こります。症状は急速に現れますが、発症後2日~3日に死亡する犬もいれば、慢性の腎炎に移行する犬もいます。 ≪伝染性肝炎≫(アデノウイルスⅠ型) ■原因 アデノウイルスの感染により肝臓障害、腎臓障害を起こします。感染経路は病犬の唾液、尿に含まれるウイルスが経口的に伝染されて行きます。特に病犬の尿中のウイルスは長い期間死滅しない事が判明しています。 ■症状 感染後、約一週間の潜伏期間をおいて、高熱を出し、元気がなくなり、鼻汁、目やに、嘔吐、下痢といった症状や黄疸といった症状が起こります。また、急性のものは原因不明のまま死亡することもあります。子犬の場合は一晩で死亡する事も少なく有りません。回復期には、ブルーアイと言われる角膜の白濁が見られることがあります。 全く症状のでない感染した犬の尿からウイルスが排出され、他の犬に感染するので予防は欠かせません。 ≪アデノウイルスⅡ型感染症≫ ■原因 アデノウイルスⅡ型の感染により発病する呼吸器感染症です。 ■症状 咳を頻繁にする呼吸器症状を呈します。普通は軽い症状しか出ないが、放置すると肺炎にまで発展することがあります。 ≪パラインフルエンザ≫ ■原因 インフルエンザウイルスの感染により発病する伝染性呼吸器病です。人間のインフルエンザのようなもので、犬が集団生活する場所に多く発生します。感染している犬からの空気感染が主な感染経路です。 ■症状 突然しつこい咳、鼻水が出て、軽症の場合は自然に治ることもありますが、普通は症状が長引き、重症の場合は気管支肺炎に進むこともあります。 ≪コロナウイルス感染症≫ ■原因 コロナウイルスの感染により発病する腸炎で、非常に伝染力の強いウイルス性疾患です。 ■症状 症状はパルボウイルス感染症によく似ていて、下痢、嘔吐等の消化器症状を呈し、症状がでるまで1日~5日ほどかかります。 ジステンバーと共に犬に多発する病気です。 ≪狂犬病≫ ■原因 狂犬病ウイルスの感染により発病する人畜共通感染症です。感染は咬まれることによる唾液との接触感染で、ひとたび感染すると100%死亡します。 ■症状 初期は神経質になり、音や光に過敏な反応を示し、食事を食べず、異物を食べたりします。後期には狂ったように走り回り、攻撃的になり、噛みつき回り、さらに大量のよだれを流すようになり、最終的には中枢神経を侵され死亡します。 |
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