犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。
毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。
家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。
犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。
「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(最終更新 2010年5月6日 (木) 23:56)
スキッパーキは犬種の一つ。スピッツ・タイプで、小型犬に分類される。
犬種の歴史・概要 :
ベルギーで、1500年ごろから。本種の祖先はおそらく、「ルーベルナール」と呼ばれた、黒毛で幾分小型の古い牧羊犬種であったと考えられている。ルーベルナールは、同時にベルジアン・シェパード・ドッグの祖先であるとも考えられている。
時代が下って、1690年ごろには、本種はブリュッセル、とりわけサン・ゲリー地区の労働者や靴の修繕屋に人気のある犬だったという。彼らは、複雑な作りの真鍮製の首輪を見せびらかすために、本種の犬にその首輪をつけて競技を行っていたとされる。このころから、尾は完全に断尾されていたが、その慣習は15世紀にすでに見られたともいう。そのころ本種は、ネズミやモグラなどの害獣をよく捕えることでも知られていた。
本種が初めてドッグショーに出陳されたのは、1882年、スパでのことであったというが、1885年、ブリュッセルのドッグ・ショーに出陳されたことをきっかけとして人気犬種となったともいう。その後、マリー=アンリエット王妃が好んだことから流行し、1887年にはイギリスやアメリカにも紹介され、広まっていった。
最初のスタンダードは1888年、その年設立されたばかりのベルギー最古のブリード・クラブによって作成された。何年にもわたって多大な努力を払うことによって、タイプの統一がなされた。当時の本種にはバラエティーがあり、「アンベルス系」「ルーバン系」「ブリュッセル系」といったように呼び分けられていたという。
日本へは、昭和40年代の中ごろから輸入されている。
犬種特性 :
生まれたときに断尾する。
首のまわりに、ケープ状の長い毛がはえている。
非常に注意深く、静かな足取りで歩く。そのことから、ベルギーでは老人の散歩の友として、たいへん人気があるという。
黒以外のスキッパーキについて :
毛色は黒色が多いが、それ以外にも、クリーム色やチョコレート色のスキッパーキが存在する。数としては圧倒的に黒が多い。JKCでは、単色であればクリームやチョコレートでも純粋種として認められるが、交配には配慮が必要である。
名前の由来 :
「スキッパーキ」の犬種名は、1888年に公式に採用された。この名は、本種が伝統的に、船の番犬をすることが多かったため、ドイツ語で「小さな船長」を意味する言葉から名づけられたものである、と考えられてきた。
しかし、1920年ごろから、ベルギーでは、この名が実際にはフランデレン地方の方言で「小さな羊飼い(牧用犬)」を表す“"Shapocke”または“Scheperke”という語に由来するという説が一般化した。 「小さな船長」説は、本種をオランダの“はしけ犬”と混同したイングランド人たちによって、誤って広められたものであると考えられている。
「スキッパーキ」の名が公式に採用される以前は、本種は "Spitzke" の名でも知られていた。犬種名変更は、本種をジャーマン・スピッツとはっきり区別するために行われたものであると考えられる。
Schipperke を英語の発音に準拠して表記すると“スキッパーキ”となるが、日本では“シッパーキ”(シッパーキー)と呼ぶ人も多い。JKCの発行する血統書は「スキッパーキ」で統一されている。