2・犬の本性を理解しよう

・犬のしつけは早めに
 犬の1歳は人間の15-20歳に相当します。
 仔犬の1日のは人間の子供の15-20倍にあたります。

 生後6か月までに、きちんとしつければ犬は、環境の激変がない限り、大きな問題を起こすことはあり得ません。

・犬との関係
 あなたはと犬は「主従関係」です。人間なみ平等に扱おうと思っていませんか? 
 犬は、群れを作って生活する点では人間に似ていますが、完全な封建社会です。
 あなたが封建社会の主として、犬を完全に支配して下さい。

 

犬のボスになる
 決して、犬に威張り、体罰を与えることではありません。
犬の本性を理解しよう
 以下の注意を、仔犬が来た日から守れば、あなたが完全にボスになり、犬を支配し、
 犬は満足してあなたの命令に従います。家族全員もあなたの真似をして下さい。
 ただ、10歳未満のお子さんが、犬より上の階級になるのは無理があります。お子さん
 には犬を怒らせないように注意してあげてください。
 仔犬の噛み癖を絶対に許さぬこと(これは大事ですので、後述します)
 犬の寝床、食事場所は、家族が常時いる場所から離すこと。たとえば、廊下の隅、
 ガレージ、部屋の隅にすること。
 4か月以上経った犬は夫婦の寝室で寝かせてはならない(ある程度大きくなった
 お子さんの寝室はあまり問題がないであろう)。
 食事は、家族の後に与えること。また、食事中には絶対なにもやらないこと。
 余りものをやるなら、食後に、犬の食器に入れてやること。一度だれかがやれば、
 それを直すには非常に時間が掛かる。
 犬の喜ぶこと、食事、遊び、散歩、撫でる、すべては犬に命令をして、それに従った
 ことを確認してからすること。
 つまり、犬には「何かしなければ何も貰えない」ということをよく覚えさせる。
 犬が撫でて貰おうと擦り寄って来たら、「座れ」と命じて撫でる癖を家族全員がつけ
 ましょう。
 一度許したことは犬の一生を通じて許す、駄目は一生駄目、これを徹底して下さい。
 また、「何も言わない」ことは犬にとって「許可」なのです。長椅子にのせないと
 決めたら、家族全員が毎回禁止し、仮に許すなら、お子さんが生まれたとしても許して
 やって下さい。
 これは非常に厳密に守らなければなりません。
 注.犬の群れにおいて、ボス(大体、雄・雌のカップル)は群れの中心に仔犬と一緒
 にいて、階級の低い犬は周辺にいるものです。
 ですから、寝室・人通りを見張れる場所・家族団欒の中心地を犬に与えると、自分は
 ボスの扱いを受けていると犬は考えます。
 また、食事も、ボスが先に取り、余りものを他の犬が食べます。家族の食卓に参加
 させれば、犬はボスの座に近づくこととなるのです。
 また、犬がボスにならないまでも、欲しがって毎回吠え、来客時などに困ることに
 なります。


・犬は非常に臆病
 狼を人間が飼い、一度でも体罰を与えると、恐怖から噛むようになり、とても飼い続ける
 ことはできません。
 この性質は家犬では薄められてはいますが、本質的に犬は非常に臆病な動物であることを
 忘れてはなりません。
 この臆病さがあるから、犬科動物はここまで生き残ってきたのです。
 犬が噛む二大原因は、「自分がボスと考えて、自分の部下である飼い主を噛む」と
 「恐怖から噛む」です。
 犬が判る方法で教えてやれば、犬を威嚇する必要はまったくないのです。


・犬とのコミュニケーション
犬の本性を理解しよう
 人間同士、特に、言語の違う人種ではさまざまな誤解があります。
 犬と人間の間は誤解の連続です。
 いろいろな実例を知っていますが、あるサルーキの例を申し上げましょう。
 この犬は、室内に糞を何度かしたので、飼い主は糞のそばに犬を連れて行って叩きました。
 すると、犬は、糞を食べるようになってしまったのです。
 つまり、犬はこう理解したのです。「糞があるとなぜか叩かれる。糞がなければ、
 叩かれないだろう。だから、糞を食べておこう」。
 また、ほかの犬、動物などを犬が攻撃しようとした際、犬を罰すると、犬によっては
 二つの異なった解釈をする場合があります。
 自分が攻撃しようとしたので罰せられた・・だから今度から止めよう。
 アイツが出てきたので罰せられた・・憎い奴だからやっつけなければ。
 
 また、吠える犬を叱ろうと怒鳴る人がいますが、犬は「飼い主が加勢して吠えている」
 と思うことが多いようです。
 このようなことがしょっちゅう起きているのですから、自分の行動を犬がどう理解して
 いるかを常に反省して下さい。