ジャーマン・シェパード・ドッグ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年12月6日 (火) 01:03 )

ジャーマン・シェパード・ドッグ(英: German Shepherd Dog)は、ドイツ原産の犬種。この犬種は知的で、忠誠心と服従心に富み、訓練を好む性格から種々な作業犬として訓練が容易である。このため、災害救助犬・軍用犬・警察犬・麻薬探知犬など、特殊訓練を必要とする作業犬として使われている。また、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーと同様、介助犬または補助犬(盲導犬)としても使われている。ジャーマン・シェパード・ドッグ(英: German Shepherd Dog)とは、ドイツの牧羊犬と言う意味である。

大きく、強く、ハンサムである。体毛はダブルコートで、ショートが主体であるが、ロングもいる(ただし、ロングは劣性遺伝子である)。毛色は多種あるが、大部分は:&タンである。他に、均一な:やアルビノでないホワイトも存在する。また、ホワイトのものはホワイト・スイス・シェパード・ドッグという別犬種としても繁殖されている。
股関節や膝関節に傾斜が見られ、後ろ足がカーブしている。このため、関節の病気になりやすい。股関節・肘関節に異形成のない犬種(イースト・ジャーマン・シェパード・ドッグ)もあるが、各国ケンネル・クラブからは認められていない。
体高:牡:60〜65cm 牝:55〜60cm 体長は、体高より約10〜17%長い。 体重:牡:30〜40kg 牝:22〜32kg
欠点 :
10-15%のジャーマン・シェパード・ドッグには、耳が完全に立ち上がらないものがいる。これらは friendly-tipped と呼ばれる。ショータイプとしては失格の原因となる。
また、わずかながら、尻尾が垂直に立ち肛門が露出する場合がある。これも、ショータイプとしては失格の原因となる。 ただし家庭犬、使役犬としては何ら問題がない。
性格 :

育ちのよいジャーマン・シェパード・ドッグは、力強いあごと歯を持ち、忠誠と服従の感情を表すことができ、攻撃とリリース(噛み付くのをやめさせる)命令を訓練することができる。育ちの良くない同種は、厄介な恐ろしい犬または攻撃的な犬、あるいはその両方になる。
この種は、見た目の厳つさや襲撃訓練のデモンストレーションの印象などから、危険な犬と思われがちだが、凶暴であるか攻撃的であるならば、それはしばしば社会化訓練の不足、神経質な血統、またはトレーナーの訓練不足によるものである。この性格を訓練により効果的に利用することで、各種警備犬として使うことができる。しかし、多くのジャーマン・シェパード・ドッグは、攻撃的ふるまいが不適切な役割、すなわち検索犬や家庭のペットとしての役割も完璧にこなす。これは、忠誠心を備えていることと、縄張り意識が希薄であるためである。
この忠誠心が逆に作用することもある。トレーナーが早い時期に訓練を終え、盲導犬としてユーザーに引き渡すときに、分離トラウマを起こすことである。これは、現在同種が盲導犬として使われない傾向にある理由の一つである。
飼育上の注意 :

肘関節と股関節に異形成の傾向がある。他の健康問題としては、フォン・ウィルブラント病(en:von Willebrand's disease)と、皮膚アレルギーがある。また、太りやすい傾向もある。平均寿命は10-12年。
家が狭くても飼うことはできるが、健康上・精神衛生上の問題から、最低限でも1日2回、1時間程度の運動が必要。これを怠ると激しい作業に耐えうる体力・持久力をもてあますことになる。
上記のような気質から、ブリーダーがきちんと訓練したものでなければ、子供のいる家庭には向かない。また、初めて犬を飼う場合には不向きな犬種である。
参考 :

1899年ドイツで軍人マックス・フォン・シュテファニッツが初登録している。1920年代にオランダのブリーダーが、当犬種とオオカミを交配している。
German Shepherd Dog は、ドイツ語の Deutscher Schäferhund を逐語訳したものである。さらに日本語に訳すとなると「ドイツ牧羊犬」である。
日本では通称として「シェパード」と呼ばれているが、他国でそれはあまり通用しない。なぜなら、「シェパード」という名がつく犬種は世界中に居り、正式名称にその名がつくものだけでも200種を下らないからである。ドッグショーなどでは通常ジャーマン・シェパードと呼ばれる。
ちなみに、中国語表示は「徳國牧羊犬」(徳國=ドイツ)。ドイツにはこの他にも牧羊犬種が存在するので、混乱が起こる事がある。
第一次世界大戦時、ドイツ軍において伝令、弾薬運搬、陣地警備の軍用犬として使われていたこの犬の能力に感心したイギリスとアメリカの兵士が、家庭に連れて帰りペットとした。すぐにこの種はペットおよび作業犬として人気を得た。イギリスでは大戦後の反独感情からAlsatian (アルサシアン)と呼ばれ、今でもイギリス、アイルランド、英連邦各国ではAlsatianの別名が一般的。今日に至るまで、最も知的で融通が利く犬種の一つという評価がある。
有名なシェパードとしては、ジョン・F・ケネディが飼っていたクリッパー(Clipper)、フランクリン・D・ルーズベルトが飼っていたメイジャー(少佐)(Major)、アドルフ・ヒトラーが飼っていたブロンディ(Blondi)、日本初の国産盲導犬チャンピイ、同じく盲導犬のサーブ、テレビドラマで一世を風靡した名犬リンチンチン、名犬ウォントントン、刑事犬カールのカール号を演じたジルなどがいる。