北海道犬の特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年11月16日 (水) 14:49

北海道犬(ほっかいどういぬ、ほっかいどうけん)は、アイヌ民族(北海道の先住者)が飼育してきた日本犬種である。アイヌ犬とも呼ばれる。

歴史 :

起源 :
縄文時代初期、縄文人が東北地方から北海道へ渡る際に同伴したマタギ犬(山岳狩猟犬)が、北海道犬のルーツだと考えられている。アイヌはこの犬をセタ(seta)と呼び、ヒグマやエゾシカの獣猟、これに付帯・関連する諸作業に用いてきた。 弥生時代に入ると、日本に移住した渡来人によってもたらされた犬と日本在来犬(いわゆる縄文犬)との間で混血が始まったが、地理上の理由から、北海道では渡来系の犬の遺伝的影響は最小限にとどまり、縄文犬の血統が維持されたというのが現在定説に成りつつある。これは田名部雄一が犬の血液分析をおこない、琉球犬と北海道犬に類似が見られることから導き出された仮説である。現在遺跡から見つかっている縄文犬の骨と北海道犬に体格や骨格の特徴に類似が見られず、またミトコンドリアDNAの解析では異なる結果も出ている。別の説では鎌倉時代に本州から北海道へ移住した人達に連れられて来た中型の獣猟犬が祖先ではないかともいわれている。
近代以降 :
1869年(明治2年)、イギリスの動物学者トーマス・W・ブラキストンによりアイヌ犬と命名される。
1902年(明治35年)、八甲田山で発生した陸軍歩兵第5連隊の雪中遭難事件(八甲田雪中行軍遭難事件)において、遭難者の捜索に活躍する。
1937年(昭和12年)、文部省によって天然記念物に指定され、あわせて、正式名称を「北海道犬(ほっかいどういぬ)」と定める。翌年、管理者として北海道庁が指定され、戦後は北海道教育委員会に管理が委ねられた。
特徴 :

中型犬
三角形の小さな「立ち耳」
目尻が吊り上がった、三角形の小さな目
背中の上に巻いた「巻き尾」、あるいは半円状の「差し尾」
硬く長い毛と、柔らかく短い毛の二重構造の被毛(ダブルコート)。色は赤、白、黒、虎、胡麻、狼灰のいずれか
舌斑を持つ個体が多い
性格・性質
飼い主に忠実、勇敢、大胆、怖いもの知らず、野性味が強い、我慢強い、粗食に耐える、寒さに強い
体高 オス48.5~51.5cm、メス45.5~48.5cm
体重 20.5~29.5kg
寿命 15年前後
その他 :

厚真犬 :
他の日本犬と同様に、北海道犬にも産地による系統が存在するが、厚真町産の犬を特に厚真犬と呼ぶことがある。
展覧会 :
北海道犬のドッグショーは「展覧会」と呼ばれるのが普通。屋外で円陣を組んだ犬とハンドラーに対して、審査員が審査基準に則って犬を選びつつ『並足』『早足』の指示を繰り返し、その間に優秀犬が順次繰り上げられ順位が決定する。したがって、ハンドラーにも一定の運動量が要求される。審査基準は北海道犬の特徴を示した「標準」にどれ程近づいているかどうかである。
獣猟競技会 :
北海道犬のドッグショーでは、あわせて獣猟競技会が実施されることがある。これは、檻に入れたクマに犬をけしかけ、その動作や態度から猟犬としての能力を競うという、他犬種のドッグショーでは見られないユニークなものである。
海外での普及状況 :
柴犬や秋田犬ほどポピュラーではないが、ドイツでは繁殖が行われているという。
メディアへの露出 :
2007年春より放送されているソフトバンクモバイル「ホワイト家族24」のCMでは、湘南動物プロダクション所属の北海道犬が「お父さん犬」として出演している。「カイ」と「ネネ」による二匹一役。