投稿者「arimura」のアーカイブ

ボーダー・コリー特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年12月23日 (金) 00:16   )

 

ボーダー・コリー(Border Collie)は、イギリス原産の犬種である。「ボーダー」の名称は、原産地がイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの国境(ボーダー)地域であることに由来する。

 

 

概要 :

 

牧羊犬として世界でもっとも使われている犬種と言われている。オーストラリアやニュージーランドでは牧羊が国の主要な産業となっており、当犬種は多大な貢献をしている。運動・訓練性能の良さを買われて、アジリティ、ディスクドッグ競技、フライボール、ドッグダンスなどの様々なドッグスポーツを一緒に楽しめる犬種でもある。ショー・ドッグや家庭犬としても認知が進んでいる。

歴史 :

 

8世紀後半から11世紀にかけて、ヴァイキングがスカンディナヴィア半島からイギリスへ持ち込んだトナカイ用の牧畜犬が、ボーダー・コリーのルーツになったと考えられている。

その後、イギリス在来犬種と交雑しつつ、牧羊犬として、イギリスの羊毛生産を支える重要な役割を果たした。一部はオーストラリアやニュージーランドに持ち込まれ、イギリスと同じく牧羊犬に用いられた。

19世紀後半以降、王侯貴族の寵愛を受け、華やかなショー・ドッグの道を歩んだ他のコリー種とは対照的に、牧羊犬としての作業能力が最重視されたボーダー・コリーは、外観やサイズの統一性に欠け、畜犬団体の公認は遅れた。本国イギリスのケネルクラブによる公認は1976年に、FCI(国際畜犬連盟)の公認は1987年になってからである。

特徴 :

 

中型犬

背中に天使の羽根の形をした白い毛が生えているボーダーコリーもまれにいる。

従順、機敏、利口。特に運動性能の良さや性格の活発さから、その様は「ハイパーアクティブ(超活動的)」と言われる。犬の中では知能がもっとも高いとも言われている[1]。

体高:オス53cm、メス53cmよりやや低い

体長:オスメスとも体高よりやや長い

体重:14~22kg

毛色・毛質

ブラックアンドホワイトが基本であるが、レッド、チョコレート、ブルー、ブルーマール、セーブル他と多種多様である。有色部分が体の50%以上を占める。アイリッシュスポット(四肢先端部、ネックおよび頭部の白い部分)があり、その部分にぶち模様が入ることもある。毛質は長毛のダブルコート(ラフコート)が基本であるが短毛(スムースコート)もある。ストレートの個体もややうねったカールの毛を持つものもいる。

寿命:12~15歳(ただし飼育環境や個体差、遺伝などによって差がある)

遺伝性疾患 :

 

ボーダー・コリーに認められる好発遺伝性疾患。

股関節形成不全、肘関節異形性、セロイドリポフスチン症(CL病)、グレーコリー症候群、コリーアイ異常、停滞睾丸など。

セロイドリポフスチン症(CL病)は発症すれば死に至る病気である。クリア(遺伝子を持たない)、キャリア(遺伝子を持つが発症しない)、発症の3種類が犬に負担をかけないDNA検査(口腔内をブラシでこすり唾液を採取する)で判明し、クリア同士の交配で確実に無くしていける疾患であるため、繁殖前の検査、キャリアおよび発症と判明した犬を繁殖しないことが、これからの健康なボーダー・コリーを保守するために強く求められる。

股関節形成不全、肘関節異形性は本犬種に頻発する。ほとんどが遺伝性によるものであり、若干が飼育環境や若年齢での過度な運動により発症する。これら2つはJAHDでの診断結果(グレード)がJKCの血統証明書に希望すれば記載される。

検査方法・検査機関は外部リンクを参照。

飼育上の注意 :

本犬種に限らず、コリー、シェットランド・シープドッグ、ビアデッド・コリーなどコリー系の犬種は主にフィラリアの予防薬として使われるイベルメクチンの使用が危険とされる。フィラリアの予防薬程度の投与なら問題ないという説もあるが、可能性を重視するならばフィラリアの予防薬の薬剤名(商品名ではない)を獣医師に確認すること。[1]

その他 :

イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは、牧羊犬の働きを競技として体系化したシープドッグトライアルが盛んに行われており、一部はメディアで放送されている。出場犬種のほとんどがボーダーコリーである。

日本では2007年10月23日、全てのボーダーコリーが幸せになる事を目的とした、非営利のネットワークボランティア団体「ボーダーコリーレスキューネットワーク」設立、詳細に関しては外部リンクを参照のこと。

ボロニーズ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年7月5日 (火) 22:04

ボロニーズ(英:Bolognese)は、イタリアのボローニャ地方原産の愛玩用の犬種である。英表記に従ってボロネーゼと呼ばれることもある。
    
歴史 :

11世紀頃から存在していたといわれている、古い犬種である。生い立ちに関しては諸説があり、ウォーター・スパニエル犬種を小型化して作ったというウォーター・スパニエル派生説、古い愛玩犬種、ショック・ドッグから突然変異により生まれた縮れ毛の犬をもとに交配を行って作ったというショック・ドッグ起源説などが挙げられている。少なくとも、11世紀ごろには犬種として存在していて、ビション・フリーゼ、ハバニーズ、マルチーズなどのビション系犬種と血統的なかかわりを持つ犬種である。
貴族のための抱き犬(愛玩犬)として、古くからボローニャ地方で高い人気を博していた。人間の貴族のように非常に大切に扱われていた犬種である。宝石がちりばめられた純金製の首輪やブレスレットを身に着け、香水の入った風呂で体を洗われ、食事は上質な牛フィレ肉を与えられていた。飲み水を入れるための皿は高級なクリスタルガラスで作られ、食事を入れるためのボウルは純金で作られていた。更に、生まれた仔犬に母犬に代わって授乳を行う、人間の若い女性の乳母まで雇われており、非常に贅沢な暮らしを贈っていた。ちなみに、母犬は仔犬に乳を与えない(=断乳する)ことにより再び繁殖が可能になる時期が早まり、当時は仔犬を確保するためにボロニーズ用の乳母の存在が重宝されていた。然し、仔犬に犬の母乳を与えないことにより免疫を母からもらうことが出来ないので、当時の仔犬の成長率はあまりよくなく、死亡率も高かった。又、人と犬とでは母乳の成分も違うので、仔犬の健全は育成には不向きである。
ボロニーズはボローニャ地方だけでなく、ヨーロッパの著名な貴族にも非常に愛されていた。ルイ16世やスペインのフィリップ2世、ロシアの女帝エカチェリーナ、更にはオーストリアのマリア・テレジアやメディチ家の累代の家長がそれである。特にエカチェリーナは寝食を一頭のボロニーズと常に共にし、非常に溺愛していた。その愛犬が亡くなると、これからもずっと一緒にいられるようにと、剥製にして常に自分の傍らに置いたという。ちなみに、この剥製は今日もウィーン博物館に現存している。メディチ家は愛好家としてだけでなく、本種のブリーダーとしても非常に名高かった。ヨーロッパ各国の名高い貴族への貢物として、よく用いられた。
貴族に広く愛された理由は毛並みが良く容姿が整っているという点だけでなく、身のこなしが上品で性格も温和で人懐こいという点も、その一つであったといわれている。
2度の世界大戦の際には貴族たちの手によって犬たちが戦地から疎開され、ほぼ難なく生き残ることが出来た。戦後は貴族だけでなく一般市民の手にも渡り、ペットやショードッグとして多くの国で飼育されるようになった。
日本でも愛好家によりブリーディングは行われているが、ビション・フリーゼやトイプードルのような名が通る犬種ではないこともあり、純粋な血統のボロニーズ国内頭数は年々減少している。JKC登録頭数 2005年90頭 76位 2009年56頭 81位であった。
特徴 :

耳かきの梵天を思わせるような、縮れ気味でふわふわとしたボリュームのあるシャギーコート(むく毛)を持った犬である。この毛は抜けにくくて臭いが少なく、低アレルゲンであるため犬アレルギーを持つ人でも飼育することが出来る。又、水をよくはじく。毛色は通常ピュア・ホワイト(純白)であるが、ごくごく稀にホワイト・アンド・ブラックの犬も生まれる(ただしその犬は血統書を発行してもらえない)。マズルは細く短めで、鼻と円らな目は黒々している。脚や体はコートに隠れて見にくいが、細く華奢である。耳は垂れ耳、尾は巻き尾で、尾には豊かな飾り毛がある。体高25〜31cm、体重3〜4kgの小型犬で、性格は様々だが基本的には温厚、人懐こい。飼い主家族にはよく甘え、懐く。他の犬や子供に対しても仲良く接することが出来る。ただし、臆病なところもあり自分より体が大きい犬は苦手な傾向がある。個体差はあるが運動量は多めで悪戯好き、マルチーズなどとは違い年寄りには向かない。もとから長命の犬種のひとつで、無去勢・避妊の個体であっても13〜15年は生きることが出来る。中には21年も生きたボロニーズも存在するほどである。罹りやすい病気はコートが目に入って起こる眼疾患や、停留睾丸などがある。毛色が純白であるため、日ごろのコートのケアは欠かせない。特に、目の周りは涙焼けで茶色くなりやすいので、ショー用の犬は特に注意が必要である。

ボルゾイ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年12月19日 (月) 11:27

ボルゾイ(英語: Borzoi、ロシア語: борзая バルザーヤ ; борзой バルゾーイ[1])は、ロシア原産の非常に大型のサイトハウンド。以前はロシアン・ウルフハウンドと呼ばれていたが、1936年にボルゾイに改名された。
ボルゾイとはロシア語で「俊敏」を意味する。その名の通り走るのがたいへん速く、走行速度は50km/hである。オオカミ狩りの猟犬としてロシア帝国の貴族に飼われていた。そのため、ロシア革命後に貴族の象徴として民衆に多数の個体が虐殺された。しかし革命前に海外の王侯貴族に進呈されたボルゾイをブリーディングし、再び純血種として復活した。
1992年に、アメリカのマジェンカ・ケンネルから純白のベルサリウス(オス。1987年5月2日 – 1999年10月10日)が来日し、日本のボルゾイ・ファンを増やすきっかけになったと言われる。JKCの2010年の登録頭数は460頭で、全犬種中33位に位置する。
特徴 :

この犬種は本来、優れた視覚で獲物を捉えて追いかけるという猟に使われるが、それには主人から遠く離れて犬自身の判断で行動する必要がある。そのため(これはサイトハウンド一般について言えることであるが)人間の指示をあおぎそれを忠実に守るというよりは、むしろ自分の判断で行動する傾向があり、それ故に、「しつけの入りにくい犬」、「頭の悪い犬種」という誤解を受けることがある。人間に対しては非常に従順で、繊細な犬である。
また、貴族的で優雅な外見からは想像できないようなひょうきんな面も持ち合わせている。サイトハウンドの仲間の中では最もひとなつっこい(人間に親しむ)犬種とも言われる。日常では物静かで、ゆったりとしていて、吠えることもほとんどない。たとえば ラブラドール・レトリーバーのような「熱さ」とは対極をなし、疲れて帰宅した人に静かに寄り添い、おだやかに癒すようなところがある。それが、動く物体をひとたび視覚で捉えると、実に運動性に富んだ滑らかな走力を発揮し追跡する。対照的な静と動の2つの性質がこの犬種の魅力であると言われる。
身体的な面では、大型犬に見られる股関節形成不全などの遺伝疾患は見られず、概ね丈夫で飼い易い犬と言われるが、他の大型犬種と同様に胃捻転には注意を要する。また麻酔には比較的弱く、体重だけ考慮して投与量を決めることは危険な場合がある。

ボストン・テリア特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
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「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(   最終更新 2011年12月10日 (土) 17:11    )

 

 

ボストン・テリア(英: Boston terrier)は、アメリカ合衆国原産の小型犬。

特徴 :

立った耳と短い尻尾、そして短い鼻を持った小型の犬である。

短毛で、毛色は黒と白である場合が多いが、赤や茶の毛も含まれることがある。胸、首の周り、前脚の下半分、後足の飛節から下、口吻と目と目の間が白いことが望ましいが、白毛の部分が目に接しているのはよくないとされる。

体高は38~48cm、体重は5~11kg前後である。

19世紀後半にボストンで作出された犬種で、ブル・アンド・テリアとフレンチ・ブルドッグの血を引いている。

知能は高く、温厚な性格とその毛色から、「アメリカ犬界の紳士」「タキシードを着た紳士」「小さなアメリカ紳士」とも呼ばれている。

ミックス犬の特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


ミックス犬の場合、顔つきや体格、毛色は様々です。

成長したら、どのくらいの体格になるか?予測は難しく、

一緒に生まれた兄弟同士でも、まったく違う姿に成長することもあります。



ミックス犬(雑種犬)は「純血種のような価値がない」「血統書も出ない」と見下される場合がありますが、

命ある生命、同じ犬であり、ミックス犬(雑種犬)はとても従順、優秀で健康です。



純血種と同じ環境下で飼育・しつけされたミックス犬(雑種犬)は素晴らしいコンパニオンドッグになります。 



また、ミックス犬(雑種犬)は純血種にありがちな遺伝的疾患のリスクが大幅に減少すると言われます。

よく 「雑種は強い(丈夫)」 と言いますが、その言葉はある程度的を射ています。

いろいろな種類の犬の血が交じり合うことで、弱点となる遺伝因子が淘汰され、

より健康的な因子が強化されていきます。



もともとは純血犬種であっても、他犬種の犬やミックス犬との交雑が2代、3代と続けば、

遺伝疾患や特定の病気にかかりやすいといった弱点も薄れていき、

同時に犬種の特徴的な外見も失われていきます。



両親犬からの遺伝については、一般的に長毛よりも短毛、薄い毛色よりも濃い毛色の因子が優性遺伝するのですが、

どの因子がどのくらいの割合で仔犬に受け継がれるかを予測するのは、非常に難しくなります。

異なる純血犬種同士の間に生まれたミックス犬であっても、両親からどんな特徴を受け継ぐかは、

生まれ出るまでわかりません。



純血犬種とミックス犬の間に生まれたミックス犬の場合、純血犬種の特徴が強く現れるようです。

ミックス犬とミックス犬の間に生まれたミックス犬では… どんな仔犬が生まれるか、想像もつきません。

そして、このバラエティーの豊富さと、「どんな犬になるか、育ってみるまでわからない」予測の難しさが、

ミックス犬の魅力の一つでもあります。

ボクサー特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年12月14日 (水) 15:00

ボクサーは、犬の品種(犬種)の一つで、ドイツ原産の中型犬。

歴史 :

前史 :
ボクサーは、比較的新しい犬種である。直接の祖先は、ドイツおよび近隣諸国で何世紀にもわたって活躍したマスティフ系統の獣猟犬、ブレンバイザーとされる。狩猟の際、イノシシ・シカ・小型のクマなどの獲物(しばしば、ハウンド系の猟犬によって追い詰められた)をかみ伏せること、つまり、猟師が追いついて止めを刺すまで、獲物の鼻などをしっかりかんで、押さえつけておくことが、ブレンバイサーの主な役割だった。「ブレンバイサー」(Bullenbeisser)という語は、英訳すると bull-biter、つまり「牛かみ犬」を意味する。これは厳密には犬種名ではなく、上のような用途に用いられた犬たちが漠然とそう呼ばれていたに過ぎず、地域によってさまざまなタイプのものがあったと考えられる。ブレンバイサーに求められたのは、力強くて機敏な性質と、幅広いマズル、強力な顎、獲物にかみついたまま呼吸ができるターン・アップした(くぼんだ)鼻といった特質であったが、このような特質は、同時に、当時ヨーロッパの国々で人気のあった「牛いじめ(ブル・バイティング)」にも都合のよいもので、その呼び名からも、ブレンバイサーが当時この娯楽に盛んに用いられたことがうかがわれる。
1830年代、ドイツの猟師たちの間に、新しい犬種を作出しようとする気運が起こった。サイズを大きくするため、ブレンバイサーにマスティフ系の犬が掛け合わせられた。また、頑強な犬を作るために、テリアやブルドッグなどが交配されていった。ボクサーの元になったこの犬の改良には、そのほかに、フレンチ・ブルドッグやグレート・デーンといった、フランスやスペイン原産のいくつかの犬種が関わっているといわれる。その後、ドイツで狩猟が衰退し、牛いじめも禁止されると、ブレンバイサーは家畜商のもとで家畜を監視する「キャトル・ドッグ」として、新たな役割を担うようになった。
犬種の確立 :
19世紀後半になって、ブレンバイサーの小型種、ブラバンター・ブレンバイサー(この名は、これら小型のブレンバイサーが生み出されたベルギー北部のブラバント地方に由来する)にブリティッシュ・ブルドッグを掛け合わせたものが、ボクサーの起源となった。1894年、ロベルト、ケーニッヒ、ホフナー (Roberth, Konig and Hopner) という3人のドイツ人が、この犬を一つの犬種として確立しようと考え、翌1895年、ミュンヘンで開催されたセント・バーナード犬のドッグ・ショーに出展したのである。このときに出展された「フロッキー (Flocki)」は、ブリティッシュ・ブルドッグを父とする同年生まれの犬だったが、この犬が、犬籍簿(スタッド・ブック)に登録された最初のボクサーとなった。さらに同年、最初のボクサー・クラブが設立されたが、スタンダード(品種標準)についての意見が割れたことから激しい議論が起こり、一時は複数のボクサー・クラブが並立した。それらは間もなく統合されたが、1910年5月に最終的な合意がなされるまで、ほとんど分裂状態にあったという。
2度の大戦と人気の高まり :
そのような状況下、ボクサーはドイツで最初に警察や軍隊で活用された犬種となり、1900年までには実用犬としての地位を確立したといわれる。ヨーロッパ各国にも紹介され、多くの文明国で禁止されるまでは、闘犬興行にも用いられた。第一次世界大戦が勃発すると、ボクサーは軍用犬や赤十字犬として活用され、メッセンジャー犬・荷役犬・警護犬などさまざまな用途で活躍したことから、戦後の1920年代に、ヨーロッパで人気犬種として脚光を浴びた。1925年には、ドイツでワーキング・ドッグとしての承認を受けている。この過程で、ボクサーが使役犬としてはやや小さいことが懸念されたことから、スタンダードに定められた体高が、漸次引き上げられた。ボクサーのスタンダードは、1905年にドイツで初めて公式に制定されたが、以降数回の修正を経て、1938年に改定されたものが、現在まで用いられている。
アメリカでは、1903年3月に開催されたシカゴ展ではじめてボクサーが紹介され、このとき出展された犬がその年に生んだメスが、アメリカンケネルクラブ (AKC) で登録された最初のボクサーとなった。1915年には、ボクサーの最初のチャンピオン犬が AKC で認定されている。しかし、ボクサーが世界的に人気を集めるのは、1940年代のことである。第二次世界大戦の終戦後、軍のマスコットとなっていた犬などが帰還兵らに持ち帰られたことにより、ボクサーはコンパニオン・ドッグ(伴侶犬)や警護犬として、またショー・ドッグとしても人気を博し、アメリカでも有数の人気犬種となった。現在ボクサーの「4大基礎犬」といわれる犬たち(今日存在する全てのボクサーには、そのいずれかの血が必ず流れているといわれる)のうち3頭が、戦後ドイツからアメリカに渡ったこともあり、多くの優秀なボクサーがアメリカで作出されたが、アメリカ人たちは彼ら独自の好みに従って、ボクサーの体形を洗練させ、被毛色も改良した。現在のボクサーは、頑健で力強く気品のあるドイツ・タイプと、スマートでスタイリッシュ、優美なアメリカ・タイプの2系統に大きく分かれ、前者はドイツを中心とするヨーロッパ全土に、後者は南北アメリカやアジアに広まっている。
日本には、1934年(昭和9年)にはじめてドイツから神戸港に輸入されたが、第二次世界大戦後、駐留軍のアメリカ人兵士たちが持ち込んだことによって、広く知られるようになった。昭和30年代から40年代にかけて多数飼育され、現在、人気ランキングの上位にくる犬種ではないが、根強い人気がある。
名前の由来 :

名前の由来には、いくつかの説がある。後肢で立ち上がり、互いに前肢を使ってなぐり合うような戦い方をすることから、あるいは、横から見た体形が四角張っていて、箱(ボックス)型に見えることから名づけられたとする説がよく知られているが、いずれもこのドイツ原産の犬の名前が英語であることを前提とした民間語源説であり、妥当性を欠く。
そのほかにもいくつかの語源説がある。
原種である小型のブレンバイサー、すなわちブラバンター・ブレンバイサー (Brahanter Bullenbeisser) の、特に食肉市場で使われていた通称“Boxl”/“Boxlen”(ドイツ語)が変形したもの。なお、バイエルン地方の方言には“Boxl”という語があり、“Buxn”あるいは“Buchsen”とも書かれるが、「(革製の)半ズボン」あるいは「下着」を意味する。
“Beisser”(ドイツ語で「かみつき屋」)が変形したもの。上記のように、ボクサーの原種の一つはブレンバイサー(Bullenbeisser、牛かみ屋)であり、その形態は、獲物にかみついて押さえつけておくことに特化していた。
懸賞闘犬として用いられたことから、ボクシングの選手であるボクサーになぞらえられた。
これらのいずれも定説とされるには至らない。詳しくは英語版の Breed name を参照のこと。
外貌 :

短毛で、光沢のある滑らかな被毛をもつ中型犬。太く強健な骨格と、がっしりとしてよく引き締まった筋肉をもち、スクエアな体型をしている。地面にしっかりと足をつけ、胸を張って軽快に、力強く歩く。この犬種の外貌において、品格(高潔さ、気高さ)は重要な要素である。
顔貌は、いわゆるブルフェイス。かみ合わせは「アンダーショット」と呼ばれる独特の受け口で、下側の歯が外側になる(反対咬合)。大きな鼻孔と、余分なたるみのない厚い口唇をもつ。
断尾・断耳 :

イギリスなど、ヨーロッパの多くの国々では、断尾のみで断耳は施さない。原産国のドイツでは、1987年に断耳が、1998年には断尾が禁止になっている。アメリカでは断耳・断尾されるのが一般的だが、2005年、AKC は、断耳のない犬を認める形にスタンダードを改めた。日本でも現在、断尾するのが一般的だが、断耳は任意とされている。
毛色 :

フォーンまたはブリンドル。フォーンの色には、薄いフォーンから濃いディアー・レッド(鹿毛色)まで、さまざまな色合いが見られる。ブリンドルは黒のストライプで、肋骨方向に流れる。顔面のブラックマスクは必須とされる。
4~5頭に1匹の割合で、白斑が体表の3分の1を超える子犬が産まれてくる。このような個体には聴力障害の割合が高いとも言われ、スタンダードでも「白い」ボクサーは認められない。
習性・性格 :

1938年の AKC のスタンダードでは、以下のように述べられている。
「ボクサーという犬種においては、何にもまして“品位”が重要であり、このことには最大限の注意が払われるべきである。古来、主人および家族に対する愛情の深さと忠実さで知られている。家族にとっては危険のない犬だが、見知らぬ人間には容易に気を許さない。遊んでいるときは快活で人なつっこいが、興奮しているときは勇猛で恐れを知らない。頭がよく従順で、よく節度を弁え、きれい好きでもあることから、家庭犬として、楽しい伴侶として最適である。誠実と忠誠の鑑ともいえる犬種であり、老齢に達しても、裏切ったりごまかしたりといったことは決してない。[1]」
極端な暑さや寒さにはあまり強くない、ガンにかかりやすい。
サイズ :

体高 :
オス: 57~63cm
メス: 53~59cm
体重 :
オス: 体高60cmに対して、30kg以上
メス: 体高約56cmに対して、25kg以上
脚註 :

^ “1938 AKC Boxer Breed Standard”. 2008年5月17日閲覧。
参考文献 :

デズモンド・モリス(著), 福山英也(監修), 大木卓(文献監修), 池田奈々子ほか(翻訳). 2007. デズモンド・モリスの犬種事典. 誠文堂新光社. ISBN 978-4-416-70729-6.(原著:2001年).

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(    最終更新 2009年5月9日 (土) 04:03   )

 

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ(英: White Swiss Shepherd Dog)とは、スイス原産のジャーマン・シェパード・ドッグの白色版(白変種)である。

穏やかな気質と真っ白な毛色から、晴れた日のスイスの雪山という異名も持つ。

歴史 :

 

かつてジャーマン・シェパード・ドッグの白色のものは、犬種規定外であるとして排除されていて、ドッグショーにも出展することができなかった。

しかし、能力も性格も基本的に普通のジャーマン・シェパード・ドッグと同じであり、うまれつきの毛色の違いだけで処分されるのは人種差別と同じであってはならない事だと感じたアメリカ・カナダ両国のブリーダーが白色のものを犬種として固定しようとプロジェクトを立てた。

これにより1930年代前後に固定された白色のシェパードが、アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード(以下、アメリカン・カナディアン種)である。この種の知名度は徐々に高まり、ドッグショーにも出展できるようになったのだが、1960年代になると、スタンダードカラーのブリーダーとの間で摩擦が起こって、アメリカン・カナディアン種は非難されるようになってしまう。

更に、ジャーマン・シェパード・ドッグの遺伝子学的な問題で、白い被毛はスタンダートの毛色を色褪せさせたり、老年になると色がはげてくる要因となると考えられ(実際にはそのような事は起こらないので注意)、1968年にはアメリカでもドッグショーでの失格の対象となってしまった。

しかし、アメリカン・カナディアン種は一部の愛犬家やブリーダーによって血統を守られ絶滅の危機から生還した。 後にアメリカやカナダでは白色のシェパードが次第に明確な1犬種となり、1970年代初頭にはスイスにも輸入された。

そこでアメリカン・カナディアン種が改良され、本来のジャーマン・シェパード・ドッグの欠点を改善し、それに加えて性格を穏やかにしたものがこのホワイト・スイス・シェパード・ドッグである。

かつてはこの犬種の統一した呼び名は無かったが、2003年にようやくFCIに暫定公認され、この名前をもらった。それを受け日本でも2004年に同名で新犬種としてJKCに登録された。

日本における飼育頭数は意外と多く、2007年年の飼育頭数ランキング(人気順位)は105位であった。(愛犬図鑑2007、辰巳出版 調査)

特徴 :

 

外貌:筋肉質で骨格は程よくしっかりしており、エレガントで調和の取れた外貌。

性格:活力があり、神経質ではないが、いくらか注意深く警戒心がある。穏やかで子供にもやさしく接することができるので、ペットとして飼われることが多い。見知らぬ者に対しては幾分控えめなこともあるが、攻撃的な態度はとらない。

毛質と色:被毛は中程度あるいは毛長のダブルコートで、密生し体に沿って寝ていて、豊富な下毛 がある。上毛は滑らかで密生している。毛色はホワイトかピュアホワイト(純白)。

サイズ:大型犬分類。

体高:牡60~66cm/牝55~61cm

体重:牡約30~40kg/牝25~35kg

また、一般に、ジャーマン・シェパード・ドッグは腰が地面と平行でないスタイルであるのに対し 、この種は平行的なラインを保つように改良されている。

北海道犬の特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年11月16日 (水) 14:49

北海道犬(ほっかいどういぬ、ほっかいどうけん)は、アイヌ民族(北海道の先住者)が飼育してきた日本犬種である。アイヌ犬とも呼ばれる。

歴史 :

起源 :
縄文時代初期、縄文人が東北地方から北海道へ渡る際に同伴したマタギ犬(山岳狩猟犬)が、北海道犬のルーツだと考えられている。アイヌはこの犬をセタ(seta)と呼び、ヒグマやエゾシカの獣猟、これに付帯・関連する諸作業に用いてきた。 弥生時代に入ると、日本に移住した渡来人によってもたらされた犬と日本在来犬(いわゆる縄文犬)との間で混血が始まったが、地理上の理由から、北海道では渡来系の犬の遺伝的影響は最小限にとどまり、縄文犬の血統が維持されたというのが現在定説に成りつつある。これは田名部雄一が犬の血液分析をおこない、琉球犬と北海道犬に類似が見られることから導き出された仮説である。現在遺跡から見つかっている縄文犬の骨と北海道犬に体格や骨格の特徴に類似が見られず、またミトコンドリアDNAの解析では異なる結果も出ている。別の説では鎌倉時代に本州から北海道へ移住した人達に連れられて来た中型の獣猟犬が祖先ではないかともいわれている。
近代以降 :
1869年(明治2年)、イギリスの動物学者トーマス・W・ブラキストンによりアイヌ犬と命名される。
1902年(明治35年)、八甲田山で発生した陸軍歩兵第5連隊の雪中遭難事件(八甲田雪中行軍遭難事件)において、遭難者の捜索に活躍する。
1937年(昭和12年)、文部省によって天然記念物に指定され、あわせて、正式名称を「北海道犬(ほっかいどういぬ)」と定める。翌年、管理者として北海道庁が指定され、戦後は北海道教育委員会に管理が委ねられた。
特徴 :

中型犬
三角形の小さな「立ち耳」
目尻が吊り上がった、三角形の小さな目
背中の上に巻いた「巻き尾」、あるいは半円状の「差し尾」
硬く長い毛と、柔らかく短い毛の二重構造の被毛(ダブルコート)。色は赤、白、黒、虎、胡麻、狼灰のいずれか
舌斑を持つ個体が多い
性格・性質
飼い主に忠実、勇敢、大胆、怖いもの知らず、野性味が強い、我慢強い、粗食に耐える、寒さに強い
体高 オス48.5~51.5cm、メス45.5~48.5cm
体重 20.5~29.5kg
寿命 15年前後
その他 :

厚真犬 :
他の日本犬と同様に、北海道犬にも産地による系統が存在するが、厚真町産の犬を特に厚真犬と呼ぶことがある。
展覧会 :
北海道犬のドッグショーは「展覧会」と呼ばれるのが普通。屋外で円陣を組んだ犬とハンドラーに対して、審査員が審査基準に則って犬を選びつつ『並足』『早足』の指示を繰り返し、その間に優秀犬が順次繰り上げられ順位が決定する。したがって、ハンドラーにも一定の運動量が要求される。審査基準は北海道犬の特徴を示した「標準」にどれ程近づいているかどうかである。
獣猟競技会 :
北海道犬のドッグショーでは、あわせて獣猟競技会が実施されることがある。これは、檻に入れたクマに犬をけしかけ、その動作や態度から猟犬としての能力を競うという、他犬種のドッグショーでは見られないユニークなものである。
海外での普及状況 :
柴犬や秋田犬ほどポピュラーではないが、ドイツでは繁殖が行われているという。
メディアへの露出 :
2007年春より放送されているソフトバンクモバイル「ホワイト家族24」のCMでは、湘南動物プロダクション所属の北海道犬が「お父さん犬」として出演している。「カイ」と「ネネ」による二匹一役。

ペキニーズ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。

 


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(   最終更新 2011年12月28日 (水) 03:13  )

ペキニーズ (Pekingese) はイヌの品種。原産は中国。名称は北京犬を意味する英名が一般的だが、中国では【京巴】(ジンパー)と呼ばれている。英語圏ではペケ (Peke) の愛称がある。

歴史 :

祖先犬はチベタン・スパニエルとされ、中国の歴代王朝の宮廷で門外不出とされ、愛玩犬として飼育・改良されていた。しかし、実際には規定外の色や姿などの仔犬は、市場で売られ庶民の間でも飼われていた様である。因みに清朝後期にこのペキニーズとラサ・アプソの交配により出来たのが、所謂シーズーであると言われている。 皇帝の葬儀の際、柩を墓に導くのは寵愛を受けたペキニーズの仕事であり、1911年の西太后の葬儀では「モータン」と言う名のペキニーズが柩を先導したことが知られている。
阿片戦争の時、紫禁城内にてイギリス軍が5匹のペキニーズを発見し、イギリスに連れ帰った。
この内の1匹は、ヴィクトリア女王に献上され、ルーティ(Looty)と名付けられて、1872年に死ぬまでの10年間をウィンザー城で過ごした。
イギリスでもしばらくは宮廷や貴族だけに飼育されていたが、1893年にショーへ出陳され短吻種ブームを作った。
最近の研究で、シーズーやパグの祖先であることが分かってきている。
容姿 :

毛の色に特に決まりはなく、アルビノ・レバー以外は認められる。日本ではホワイト、フォーン、ブラックなどが多い。理想体重は♂5kg、♀5.5kgを越えないとされている。見かけに比べて、持ち上げると重い。体高は20-30cm。洋梨のような形の体型をしており、前肢辺りは太くがっしり、後肢辺りはやや細めである。前肢は短く、がに股であるため、前足を回し身体を横に揺らしながら歩くローリング歩行が特徴である。分厚い下毛と、長くて硬めのまっすぐな上毛のダブルコート。耳と尻尾に飾り毛がある。シーズーなどとは違い、顔に長い毛がかからない。
習性・性格 :

犬の中で一番犬らしくない(猫のよう)と言われている。小型で美な外見的に似合わず、勇敢で、大胆、自尊心の高さが伺え、自分から喧嘩を仕掛けることはないが、決して引き下がることをしない。飼い主に忠実であるが、独占欲が強く、頑固、気紛れでマイペースである。愛玩犬ではあるが、抱かれることを好まない。
飼育 :

運動はそれほど必要ではなく、アパートなどの狭い部屋での飼育にぴったりの犬種である。暑さに弱く、寒い方が好き。熱中症の危険があるので暑い地域では冷房の効いた室内で飼育する。被毛はアンダーコートが絡みやすいのでブラッシングをこまめにかけてあげる。 鼻の周りのしわの間に異物などがたまりやすいので、いつも清潔に保つ。短吻種ゆえに、いびきをかく傾向がある。体型から椎間板ヘルニアになりやすく、床を滑りにくくしたり、高い段差をなくす等の予防が必要。目が大きく出ているので、角膜を傷つけやすい。 

日本テリア特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。

 


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(   最終更新 2011年11月13日 (日) 12:53   )

 

日本テリア(にほんテリア)は、日本原産の犬の1品種。家庭犬として作出された、非常に被毛の短いトイ・テリアで、日本原産犬種としては唯一のテリアでもある。

歴史 :

系統は、具体的には不分明。1700年代に、オランダから長崎に渡来したスムース・フォックス・テリアを祖として小型の在来犬を配し、後に神戸で改良したものであるという。

ただし、スムース・フォックス・テリア自体、犬種としての固定は1862年ごろまで下るので、伝えられる年代が正しいとすれば、厳密にはスムース・フォックス・テリアではなく、その原種犬が日本テリアの先祖ということになる。

ほかに、トイ・マンチェスター・テリア、イタリアン・グレーハウンド、トイ・ブル・テリアなどの血が入っているのではないかとも考えられる。

主に神戸で、抱き犬としてかわいがられ、「神戸テリア」「お雪テリア」「ミカド・テリア」などの愛称で親しまれた。「お雪テリア Oyuki terrier」の名は、アメリカの大財閥であるモルガン家の御曹司と結婚して有名になった女性(モルガンお雪)の名によるもので、彼女はこの犬のファンであったという。

1920年ごろから計画繁殖が行われ、1930年ごろ(昭和初期)にタイプが固定された。1930~32年には日本テリア・ブームが起こったが、特に1932年(昭和7年)にはブームが爆発し、日本テリアの繁殖や売買譲渡が投機化するに至った。しかし、この年に大阪で組織された「日本テリア倶楽部」を筆頭に、研究団体が全国に次々に樹立されると、これらが互いに連繋して、さらなる固定洗練への堅実な努力が積まれるようになった。

不運なことに、日本テリアの隆盛は、太平洋戦争の開戦によって終止符を打たれた。戦時中は、軍用犬を除く他の全ての犬種と同じく、日本テリアの数も激減した。絶滅のおそれもあったが、戦後、愛好家の努力によって甦ることができた。

愛玩犬として、日本テリアは現在も、熱烈な愛好者をもつ。しかし、戦前のような幅広い人気が回復することはなく、日本原産犬としては、最も知名度の低いものの1つにとどまっている。そのため、数も比較的少なく、絶滅を危ぶむ声もある。

ジャパンケネルクラブの2009年出産登録数は約40頭と、年々減少の傾向を辿っている。