投稿者「arimura」のアーカイブ

ケアーン・テリア特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年10月22日 (土) 08:50  )

 

ケアーン・テリアはテリア種のなかで最も古い犬種のひとつ。スコットランドのハイランド地方原産。積石(cairn)の隙間や穴に棲息している小動物を捕らえるために使役され、スコットランドでは最古の使役犬と言われている。

外観 :

本犬種のスタンダードはケアーン・テリア・クラブ・アメリカで確認できる。現在の承認されているスタンダードは、1938/05/10のもので、イギリスのケネルクラブにしたがって採用された。アメリカのスタンダードによれば、雄犬の体重は14lb(6kg強)、体高は10"(25cm)、雌犬の体重は13lb(6kg弱)、体高は9.5"(24cm)とされている。しかしながら多くのケアーンのサイズはこのスタンダードとは異なっており、体高は9-13"(23cm-33cm)、体重は13-18lb(6-8kg)というのが一般的である。また、ヨーロッパのケアーンのサイズはアメリカよりも大きい傾向にあり、骨格的にも頑丈な印象がある。日本では無計画な繁殖が多く観られ、パピーミルで「生産」されたケアーンは犬種スタダードからはかけなはれている場合が多い。
2009年現在の「ジャパンケンネルクラブ」の犬種標準では、FCI基準になり、体高はおおよそ28〜31cmだが、体重と釣り合いが取れていること。理想的な体重は6〜7.5kgである。となっている。
犬種標準はあくまでもブリーディングする際の理想の姿であり、犬種スタンダードからはずれていても欠点を持っているわけではない。
「毛」粗く、風雨に強いトップコートを持ち、その毛色はクリーム、ウィートン、レッド、サンド、グレイ、ブリンドルなど、あらゆる毛色が存在する。ただし、各国のケネルクラブではブラック、ブラック&タン、ホワイトは許可されていない。以前はホワイトのケアーンも犬種登録可能だったが、1917年にアメリカンケネルクラブは、ホワイトの被毛を持つ個体はウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアとして登録することとした。また、ブリンドルのケアーンはその生涯において頻繁に毛色が変わると言われており、ブリンドルが年とともにブラックやシルバーになるのは珍しいことではない。
被毛はダブルコートで、柔らかく密生したアンダーコートと、固いトップコートを持つ。よく手入れされたケアーンは武骨でたくましい外観をしており、技巧や誇張とは無縁である。 プラッキングという毛を抜く手入れ方法が必要な犬種であり、ハサミでカットすると皮膚が弱くなり、皮膚病になる。 ケアーンテリアの皮膚は、他犬種と比べ、弱いため、生後2ヶ月頃から柔らかい毛を抜く事によって皮膚を丈夫にする。
性格 :

知的、活発、力強く、明るく、忠実である。他のテリア種同様に頑固で強い意志を持ち、獲物を追って地面を掘り返すことを好む。 強い狩猟本能があり、広範囲の訓練が必要であるが、高い知能を持っており、訓練性能も豊富に持っている。 反抗的だといわれることもあるが、子供との良き遊び相手になる。
もともと使役犬で、今でもスコットランドの一部で狩猟に使われている。多くのケアーンは独立心旺盛で、活発である。 「愛玩犬」として、家庭生活は問題は無いが、ケアーンをオズの魔法使いに登場するトトのイメージで捉えるのは必ずしも正しくない。
手入れ :

上毛の剛毛は、指で引き抜くハンド・ストリッピング(finger and thumb とも呼ばれる)が必要で、普通のハサミや犬用のハサミを使ってしまうと、毛が途中で切れてしまい、剛毛が生えかわらないため、ケアン本来の武骨なイメージの維持は難しい。ハンド・ストリッピングは、犬に対して害があるわけではない。死毛を毛根から引き抜き、次の毛が生えてくるのを手助けするために行うが、毛流れの方向に抜くなど方法を学ぶことによって、犬に痛みを与えないよう抜くことができる。この方法で死毛を取り除くことによって新しい被毛(剛毛)が生え、水や汚れから犬を守る。ナイフ(Stripping Knife) で抜く場合もあるが、その場合は、ハサミと同様に毛を切らないよう、刃先をなまらせておくなどの工夫が必要である。
※ストリッピングを行う目安は、上毛が指4本の長さを超えたぐらい(7センチ程度)とイギリスのブリーダーは言う。子犬毛は生後8~9ヶ月まででいったん全て抜く。なお、成犬になるまで一度も抜いたことがない場合や、長期間ストリッピングを行わなかった場合は毛が抜けづらくなる(毛が途中で切れる場合もある)。久しぶりに抜く場合は、抜くのを嫌がったり、痛がる子もいるので、注意・配慮が必要である。
柔らかい下毛(短毛)については、春先から換毛が始まる。日本犬のように一気には抜けないため、ブラッシングやコーミングにより地道に取り除く。指でかんたんに抜けるため、夏場を控え、全部抜いてしまう人もいるが、地肌が透けるので、見た目を気にするかどうかで判断は分かれる。
健康 :

一般的に丈夫であり、その寿命はおよそ15年である。しかしながら、ブリーダー、飼育者、獣医師はケアーンの重要な健康上の問題点を認識している。遺伝的なものもあり、特定不可能な原因(伝染、毒素、負傷、高齢)によるものもある。
現在、ケアーン・テリア・クラブ・アメリカはInstitute for Genetic Disease Control in Animalsとともに、本犬種の遺伝性疾患の発生を抑制するという目的のために誰もが利用できる登録フォームを整備している。ブリーダーたちは研究目的のため彼らの犬のテスト結果を自発的に登録している。

 

グレート・ピレニーズ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年12月14日 (水) 16:45 )

 

アメリカと日本ではグレート・ピレニーズ、イギリスなどヨーロッパではピレニアン・マウンテン・ドッグ、出生地のフランスではル・シェン・ドゥ・モンターニュ・デ・ピレネーまたはル・シェン・デ・ピレネーと呼ばれる大型犬である。

犬種の起源と歴史 :

紀元前7000年から8000年に現在のイランやイラク地域当たりで、ヤギや羊が家畜化されたと想像されている。グレート・ピレニーズは家畜を保護するために、数千年前にチベット高原に棲息した大きな犬、チベタン・マスチフの子孫だと言われている。紀元前1800年から1000年の間に、この大きな犬は西方へ移動する遊牧民やアジア人の侵略に伴われて、紀元前6世紀頃にヨーロッパに到着したと推測されている。 グレート・ピレニーズは、ヨーロッパの南西部、フランス南部とスペイン北部一帯のバスク地方と呼ばれるピレネー山脈の環境が彼らにとって理想的だったので、その地でバスク人によって発展させられたのだと想像されている。 1669年にルイ14世の息子デュポン王子がピレニーズに夢中になり、宮殿の人々からも愛される犬種であったことは有名な話しである。その後、1975年頃、ルイ14世が宮廷犬として愛玩したので、ピレニーズは当時の流行犬となった。マリー・アントワネットがピレニーズを護衛犬として所有していたこともよく知られている話しである。中世から始まって19世紀中頃まで、この犬種はフランス王立法廷の公式犬としても用いられている。 1850年に英国のビクトリア女王がピレニーズを所有していたことも知られている。1885~86年に、最初のピレニアン・マウンテン・ドッグが英国のケネルクラブに登録され、クリスタル・パレスでお披露目されたことも有名である。 フランス・ルルドのパスツール・クラブやオート・ピレネー・フランスは、犬種に対する関心を恒久化するために組織され、1927年にブリード・スタンダードを書きいた。それは現在の規準に関するすべての基礎となっている。 1933年2月に、アメリカン・ケネルクラブはグレート・ピレニーズを純粋犬種として公式に認知し、同年4月に、公認のドッグショーで単独犬種として認めた。 グレート・ピレニーズが、ジャパン・ケネルクラブに初めて登録されたのは1961年である。

犬種について :

何世紀もの間、この犬種は山岳地帯の斜面で羊飼いの同僚として、家畜の群れの護衛として働いてきた巨大で美しい、白を基調とした犬である。ピレネー山脈の傾斜地や起伏の激しい土地で、どのような天候であろうと、家畜の群れや羊飼いの家族をクマやオオカミなどから守るという精力的な仕事をする役目としている護衛犬で、一般的にLGD(Livestock Guarding Dog)と呼ばれている犬種である。 外観は大きくて、長毛で、真っ白または白を基調としたコートでアナグマ色や灰色、黄褐色の様々な濃さのマーキングがある場合もある。優雅に動いているように見えることがこの犬種にとっては重要なことで、弱々しそうで軽そうな印象であったり、または鈍重でどっしりした印象であったり、体がゆさゆさ揺れるような犬では、家畜の群れを守ることはできない。肉体的にも精神的にも気質的にも、山岳地帯の略奪者から家畜や家族を守る作業犬として、ふさわしいものが要求される。つまり、頑丈そうで、バランスが良く、俊敏で勇気があり、恐れを知らない闘志の持ち主で、たくましく、堂々としていて落ち着きがあり、日頃の行動は緩慢で悠然としているが、テリトリー内の安全を守るために捕食動物と闘うときには、俊敏な動きをし、護衛犬としての本能を保っていなくてはいけない。

類似犬種について :

類似犬種である、クーバース、ニューファンドランド、セントバーナードなどとは、重量感や印象、特に頭部の外観に特徴的な違いがある。
グレートピレニーズの頭部は犬のサイズに比較して重すぎてはいけない。頭頂がやや丸みを帯びた、くさび形で眉の隆起や、しわがなく、ストップはゆるやかな傾斜で、マズルは幅広く、リップは下あごを被う程度。すべての部分が優しくなだらかに融合して、全体的にスッキリとした気品のある顔をしている。
クーバースの頭部は、細く締まりがあって、典型的なくさび形をしていて、軽い印象を与える。スカルの幅は長さの半分で中央に明らかな溝があり、ストップは目立たなく、マズルは鼻先に向かって徐々に細くなっている。
ニューファンドランドの頭部は、重量感があり、スカルは幅広くオクシパットは著しく発達している。ストップは明瞭であるが切り立つほどではなく、マズルは四角形で深くどちらかというと短く、しわがない。リップは垂れて柔らかい。
セントバーナードの頭部は、強烈で印象的、スカルは著しく幅広く、額の皮膚は目の上にわずかなシワを作り、眉の峰は著しく発達している。ストップは明瞭で顕著、鼻は四角く、マズルは幅広く真っ直ぐで、垂れたリップは著しく発達して硬い。

イエイヌの犬種としては原始的な部類に属し、血統的に狼に近い犬種である。四肢にその名残りとして狼爪を有する。ほとんどのイエイヌは指が4本であるが、前足が5本、後足が6本と通常より多いのが特徴である。一般家庭において飼育される場合、この狼爪は不要であるため、子犬の内に切除することもある(生後間もないころであれば、犬自身に負担をかけることなく切除することが可能)。しかし、狼爪はこの犬種としての証明でもあるため、残すことも多い。 狼爪は本来、山岳部など山道や野道を歩く際、滑り止め等の役目を果たし日常生活を送っていく上で摩耗し、手入れは不要であったが、一般家庭で飼育されている状態では摩耗することがない。そのため、爪の手入れを怠ると巻き爪になり、指に食い込み犬に負担がかかることがあるため、この犬種に関わらず、狼爪がある犬の場合、爪の手入れのしつけをしていくことが重要である。
特徴 :

飼い主に対して忠実でテリトリーに対する防御本能が強いが、家庭犬に適している。
家中に大量の抜け毛を飛び散らせることと、低い鳴き声が隣人を悩ませる可能性があるため、どのような環境でも飼えるわけではない。
人と一緒に広い庭にいるのが最適で、散歩と人の視線を喜ぶ。また、この犬は子供を好む。
この種は大きく強く育つために、服従トレーニングは必須で、大型犬を取り扱える飼い主によって飼われるのが理想である。その上、山岳地帯における広大な牧草地での羊の警護など過酷な作業に耐えうる強靭な体力を有するため、十分な運動が必要。

グレート・デーン特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(最終更新 2011年10月22日 (土) 03:20 )

 

グレート・デーンは、大型犬の一犬種。大きな体格と穏和な性格の家庭犬として知られる。 「優しい巨人」、「犬の中のアポロン神」と言われ、ジャーマン・マスティフと呼ばれることもある[1]。アイリッシュ・ウルフハウンドと並び最も体高がある犬種であり、最近まで最も背の高い犬としてギネスブックに掲載されていた。1965年にペンシルベニア州の州犬となる[2]。

外観 :

    体格 – 巨大で力強い、かつ優美で高貴
    体重 – オス:54-90kg、メス:45-68kg
    体高 – 76-100cm
    被毛 – 短毛、柔らかい、細い、光沢がある、体躯に密にフィットしている
    毛色 – フォーン、ブリンドル、ブラック、ブルー、マント、ハールクイン、ただしマール(en:Merle)は不可
    頭部 – 細く長い、明確なストップで大きめの口吻部、長方形、明瞭、表情豊か、彫りが深い
    歯牙 – 強固、よく発達している、シザーズ・バイト
    眼 – 中型、落ちくぼんでいる、丸く暗色、知性を表す
    耳 – やや長めに断耳、尖った、立ち耳、あるいは断耳せず
    尾 – 中くらいの長さ、踝まで届く
    脚 – 前脚は完全に真っ直ぐ
    足 – 丸く小さい
    寿命 – 7~10年前後

グレート・デーンがショードッグとして求められる体高、体重は各ケネルクラブで異なる。しかしながら一般的には最少の体重は45-54kg、最少の体高は71-81cmとされる。ほとんどの犬種スタンダードでは本犬種の最大の体高、体重は指定されないが、大きなオスだと91kg以上になる[3]。2004年8月には、カリフォルニア州グラスバレーのGibsonという名前で体高107cmのグレート・デーンが、世界で一番体高のある犬としてギネス・ブックに記載された[4]。
被毛 :

アメリカンケネルクラブでは以下の六色がグレート・デーンのスタンダードとして認められている[5]。

    フォーン – イエローゴールドで頭部はブルー。眼と眉はブラックで、他に耳と尾の先がブラックでも可。
    ブリンドル – フォーンとブラックとの斜めの縞模様。タイガーストライプとも言われる。
    ブルー – スチール・ブルー(鉄灰色)。胸や脚先に見られるホワイトのマーキングは望ましくない。
    ブラック – 光沢のあるブラック。胸や脚先に見られるホワイトのマーキングは望ましくない。
    ハールクイン – 地色はピュア・ホワイトで、黒系の斑点が身体全体に不規則に散らばるが、首はホワイトが好まれる。黒い斑点は身体を覆い尽くすほど大きくてはならないし、逆に点のように細かくてもならない。スタンダードとして許容されてはいるが、小さいグレイの斑点や(このグレイはマールのグレイと同様)、ホワイトにブラックが透けて見えるような色で、あたかも塩胡椒や薄汚れたような印象を与えるものは望ましくない。
    マント(ボストン・テリアで有名なパターンであるため、ボストンと呼んでいる国もある) – ホワイトにブラックの毛が頬から肛門まで身体上部を覆う。顔のホワイトのぶちは任意とされ、肩部、胸部はホワイトが好まれる。脚はホワイトが混じっているか、あるいはホワイト一色、尾は先端がホワイトのブラックが好まれる。身体上部のブラックに存在するホワイトの斑点は許容されている。

被毛のバリエーション : 左からハールクイン、ブラック、ブリンドル、ブルー、フォーン

 

断耳され立ち耳のグレート・デーン

ホワイト、フォーンクイン、マール、マールクイン、フォーンマントなど、その他の色の被毛もときおり見られるが、ドッグショーでは認められず、そのためブリーダーからは歓迎されない。スタンダード以外のこれらの色は「希少色」として売られている場合もあるため、注意が必要である。 また、「マウスグレイ」が含まれている場合は、どんな被毛であってもショーに出陳することは出来ない。
断耳 :

断耳はアメリカでは一般的であるが、ヨーロッパではあまり実施されていない。イギリス、デンマーク、ドイツ、オーストラリアやニュージーランドの一部の地域などでは、健康上やむを得ない場合に獣医師が行う場合を除き、断耳は禁止あるいは制限されている。 断耳は、狩猟時にオオカミやイノシシに耳を噛まれたり、引っかけられたりするのを防ぐことがそもそもの目的だったが、現在では、ショードッグとして王侯貴族のような威厳に満ちた外観を表すために断耳されている。断耳しないグレート・デーン本来の垂れた耳は上の写真で見ることが出来る。
性質 :

大きく堂々たる外観とは異なり友好的で、しばしば「優しい巨人」と呼ばれる。一般に他の犬、犬以外のペット、野生動物、見知らぬ人間や子供に対しても穏和である。飼育者に対して支配的になったり、同じ性別の犬に攻撃的になったりするものもいないわけではないが、かなり稀である。[6]
健康 :

グレート・デーンは他の大型犬種と同様に新陳代謝が遅く、小型犬に比べ体重あたりのエネルギー消費と飼料費用が少なくすむ。また、他の大型犬種とも共通の健康上の問題がある。苦痛を伴う胃の拡張、捻れである胃捻転は、迅速に処置されないと致命的な結果をもたらす。過去に胃拡張を起こした、あるいは近親が胃拡張を起こしたことがあるグレートデーンには、胃を腹壁に縫いつける手術であるガスロペキシー (en:Gastropexy)が去勢手術と同程度の頻度で行われているくらいであるが、もちろん実際に発症しない限りこの手術を行わない獣医師もいる。 皿の位置を高くして食餌させることにより、胃拡張の原因となる空気が胃に流入することを防ぐことができると信じている人もいるが、逆に危険が増加するという意見も存在する[7]。食餌の前後には運動させないようにすると危険は減少するかも知れない。いずれにせよ、グレート・デーンは10年以上生きることは滅多にない。

本犬種に共通なその他の疾病は股関節形成不全である。通常、ブリードに使う両親のX線写真を撮り、正常な股関節を持っていることを確認し、ブリードに適しており健康な仔犬が生まれそうかどうかを判断する。 拡張性心筋症・先天性心疾患・ウォブラー症候群も珍しくない。

また、必要十分な栄養ある食餌を与えられていない場合カンジダ症を発病することもあり、カンジダ症が他の感染症の原因となる可能性もある。他に血統上の遺伝性疾患も存在し、眼や耳近辺の色がホワイトである場合それらの器官は正常に成長せず、視覚障害、聴覚障害となる可能性が高い。全身ホワイトのグレート・デーンは多くが聴覚障害である[8]。
歴史 :

古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマでは、現在のグレート・デーンとよく似た犬が知られていたとする見解がある[9][10]。他にもグレート・デーンが、マスティフやアイリッシュ・ウルフハウンドの血統の中世のイノシシ狩猟犬から改良されたとする見解もある[9][11]。また、マスティフのような犬から改良されたグレート・デーンがアラン人によってドイツにもたらされたとする意見もある[12]。血統は400年以上続いており[10] 、ドイツ原産のブレンバイザー(en:Bullenbeisser)が直接の先祖で、現在の血統の40%程度を占めるかも知れない。1800年代ドイツでは「ドイツドッチェ」と呼ばれていた。

グレート・デーンという名前の起源は、18世紀にさかのぼる。フランスのビュフォン伯ジョルジュ=ルイ・ルクレル (en:Georges-Louis Leclerc, comte de Buffon) は、1749年から進化に関する大著「一般と個別の博物誌」の出版を始めた。彼が進化の例としてこの本に用いた大型の狩猟犬は、フランスでもドイツでもなく、デンマークで探し出した犬だった。これが最初に"le Grand Danois" – デンマークの大きな(犬)- と名付けられた犬である。その後、百科事典編纂者であったウィリアム・スメリー(en:William_Smellie)によってこの本が英訳された際に、"Great Dane"の訳語が与えられることになる。それ以来イングランドでは、この犬のことを「デンマークの犬(Danish dog)」と呼ぶようになった ("Canine Madness," 1762年 参照)。
デンマーク王フレデリク4世戴冠式の絵に描かれたグレート・デーン(1699年)

デンマーク人のJacob Nicolay Wilseが1767年に発表した論文である"Fuldstændig beskrivelse af stapelstaden Fridericia – efter pålidelige underretninger og egne undersøgninger."で、デンマーク人が呼んでいた「大きな犬(large hound)」というこの犬に対する名称が20世紀まで続くことになった。

1780年にドイツではこの犬のことが「大きなデンマークの猟犬("Grosse Dänische Yagd Hund" or "Large Danish Hunting Hound")」として紹介された(Edward C. Ash著:Practical Dog Book, 1931年, "The Great Dane" 参照)。

ドイツで最初に公開されたのは1863年7月14日から20日で、そのうちの8頭が「デンマークの犬(Dänische Dogge)」、7頭が「Ulmer Doggen」と呼ばれ、この時の公開におけるFCIの記録は"Bulletin Officiel de la Société Canine de Monaco, August 1937."として正式に公表された。

第二次世界大戦中あるいはその直後に、この犬の原産国はデンマークからドイツに変更された。しかしながらFCIは原産国が変更された理由を説明できるだけの記録をすでに持っていないと思われる。

クランバー・スパニエル特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年10月29日 (土) 10:32 )

 

ランバー・スパニエル(英:Clumber Spaniel)とは、フランス及びイギリス原産のスパニエル犬種の一つである。

歴史 :

生い立ちと生い立った年代は未だ不明である。1770年のはじめにクランバーがフランスからイギリスへ送られたが、本格的な繁殖がその地で行われるようになったのはフランス革命の直後である。それ以前はフランスで主に繁殖が行われていたが、革命の影響により愛犬たちが虐殺されることを恐れた本種の一番の愛好家がイギリスのクランバー公園へ犬を避難させ、その地で保護と改良が行われるようになった。クランバー・スパニエルはエドワード7世やジョージ5世にも愛されたことにより、イギリスでの地位も上昇した。

主にフラッシング・ドッグとして使われ、鳥を探して飛び立たせる役割を担った。その猟は数頭〜十数頭で行われる。歩く時にあまり音を立てないので、主人は首輪に鈴をつけて犬の位置を把握する。動きがゆったりとしているため、猟師は徒歩で猟を行うため馬などのコストがかからず、多くの人に採用されていた。クランバー・スパニエルは獲物を発見すると主人の指示によりフラッシング(追い出し)を行って鳥を飛び立たせるが、レトリーバーとしては働かない。尚、撃ち落された鳥の回収作業(レトリーヴ)については、それ用の犬をつれているため問題は無かった。

20世紀になるとショードッグとしての過度な改造が進み、健康的な被害を受けるようになり人気が低迷した。更に第二次世界大戦の戦禍により絶滅の危機にも追いやられてしまうが、何とか種として生き残ることが出来た。戦後は体格の改善も進み、以前よりも健康被害が出にくいようになりつつある。

現在はペットやショードッグとしてもあまり多くは飼われておらず、頭数自体も少なく希少な存在である。日本でもブリーディングが行われているが、素人にはブリーディングの際の犬質管理が難しいため、プロによってブリーディングが行われ、仔犬が販売されている。毎年国内登録が行われていて、2009年度の国内登録頭数順位は134位中90位と高かった。あまり話題には上らないが、日本国内でも愛好家は多いのである。

尚、近年の世界的なオールドタイプ犬種ブームにより、ショードッグとして改造される以前のクランバー・スパニエルの姿を復元する作業も行われている。それは現在オールド・クランバー・スパニエル(英:Olde Clumber Spaniel、仮称)と呼ばれており、まだ完成には至っていない。
特徴 :

ずんぐりむっくりの体格をしたスパニエルである。マズルの長さは短めで、頭部は大きく胴長短足である。首も短く太い。耳は垂れ耳で尾は飾り毛のある垂れ尾だが、断尾して短くすることもある。コートはウエーブがかったロングコートで、毛色はホワイト若しくはミルクで、耳やマズルの周辺などにレモンやブラウンの斑が入ることもある。体高は雄48〜51cm、雌43〜48cmで、体重は雄32〜39kg、雌25〜32kgの中型犬。性格はおっとりしていてマイペースで温和、攻撃的な面が一切無い。主人に依存した生活を好み、反抗を起こすこともよほどのことがない限りしない。子供や他の犬に対しても友好的であるが、見知らぬ人や犬とはあまり積極的に関わりたがらない。運動量は普通だが、肥満になりやすいので食事には配慮が必要である。かかりやすい病気は股関節形成不全、眼瞼異常、椎間板ヘルニア、脂漏症、外耳炎、口蓋裂、軟口蓋過長症などがある。胴が長めのため、抱き方には注意が必要である。胴長の犬種は片手で胸、もう片方の手で腰を抱えて持つのが良い。

キング・チャールズ・スパニエル特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(最終更新 2011年5月24日 (火) 00:06)

キング・チャールズ・スパニエル(英:King Charles Spaniel)は、イギリスのイングランド原産の愛玩用のスパニエル犬種である。犬種名はそのまま「国王チャールズのスパニエル犬」を意味している。別名はイングリッシュ・トイ・スパニエル(英:English Toy Spaniel)

歴史 :

イギリス王室で飼育されていた由緒ある愛玩犬であるが、ビクトリア王朝時代に興った流行によって誕生した。ピーラム・スパニエルというスパニエル犬種(今で言うとキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのブラック・アンド・タンの毛色のものによく似る)のマズルを狆などとの交配によってつぶし、更にサイズを小型化させたものが本種である。最盛期には貴婦人同士の会話に同席したり、王室の公務の手伝いなども行っていた。

然し、その隆盛は長くは続かなかった。1920年代になると過度の改造により健康被害が出始め、ブームも去り、いびきがうるさく一緒に寝ると熟睡できないなどの理由により、愛好家からはマズルが長くハンサムで、サイズも大きめの姿に戻し、健康を取りもすことが願われるようになった。その結果、ピーラムの姿が忠実に復元され、現在も人気がありよく知られたキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが誕生した。健康面でも性格面でもキング・チャールズを大きく上回っていたキャバリアは人気を完全に奪い去り、本種に取って代わるようにして世界的に人気の犬種になっていった。更に、ドッグショーなどでは次第にキング・チャールズの排除が行われるようになり、一定の移行期間の間はマズルが最も長く、サイズ(体高)が最も好ましいものがチャンピオン犬として選出されるようになった。

その後さらに徹底的な排除が行なわれた時期もあり、キング・チャールズの影はすっかり薄くなってしまった。現在は昔日の面影も無いほど人気が落ちてしまったが、一時的な流行や嗜好に左右されない熱心な愛好家がおり、今日も愛玩犬種としてブリーディングが継続され続け、短吻種を好む愛犬家に親しまれ続けている。日本でも好き嫌いが分かれる犬種のためあまりメジャーではないが、数年に一度国内登録が行われている。国内でもブリーディングが行なわれていて、ブリーダーからの入手が可能である。
特徴 :

マズルはつぶれていて、目は小さめで離れた位置に付いている。その顔つきはよく「東洋人の顔つき」と表現される。頭部は大きめでややずんぐりした体つきで、脚は細い。耳は垂れ耳、尾は垂れ尾でそれらには飾り毛がついている。コートはウエーブがかったロングコートで、毛色はブラック・アンド・タン、ブレンハイム、トライカラー、ルビーなど、キャバリアと同じものである。体高26〜31cm、体重3.6〜6.3kgの小型犬で、性格は飼い主家族によく甘え、陽気であるが見知らぬ人には無愛想である。子供にも寛容で、しつけの飲み込みも良い。運動量は少ないため散歩の時間も短めで済み、高齢者でも安心して飼育することが出来る。長毛種だが、寒さには弱いので冬季の健康管理には十分注意する必要がある。かかりやすい病気は熱中症や軟口蓋過長症、口蓋裂、心臓病、水頭症、気管虚脱など。先にも述べたようにいびきが大きいため、その点は飼育する前から家族の了解を得ておく必要がある。

尚、キング・チャールズは個体によってマズルの長さに大きな差があり、パグなどのように完全につぶれているものや、つぶれておらずチワワのように短いもの、更にはキャバリアとほとんど同じ長さのマズルを持った犬も存在する。このため、マズルの長い個体は時としてキャバリアとして流通し、誤ってキャバリアの繁殖に使われてしまうといった事故も過去に起こっている。現在そのようなことはほとんど無いが、稀にこの影響でマズルが標準値よりも短いキャバリアが生まれることもある。

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年12月31日 (土) 03:31)

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル(Cavalier King Charles Spaniel)は、イギリス産の小型犬の一種。スパニエル種に分類される。日本では一般的にキャバリア、または端的にキャバと略されて呼ばれる。 名前の「キャバリア」とは、騎士という意味である。騎士らしく雄々しい感じがすることから[1]。「キャバリア」には騎士道精神の持ち主、特に女性への礼を尽くす男性、という意味がある。

「キングチャールズ」とは、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世がこの犬をたいへん気に入り、出かけるときもいつも連れ歩いていたということから来ている。

歴史 :

長らくイギリス王室の愛玩犬として愛されてきたが、18世紀になるとトイ・スパニエル(キングチャールズ・スパニエル)に変わって、ヨーロッパでは短吻種の犬が流行、その影響を受けパグ、などを交配し出来た犬種が、現在のキング・チャールズ・スパニエルである。

19世紀はじめ、チャールズ2世時代の絵画を見たアメリカ人、ロズウェル・エルドリッジが、その姿の復活を求めて25ポンドという、当時としては莫大な懸賞金をかけた。その結果、ブリーダーたちは競ってキング・チャールズ・スパニエルから時折産まれる、先祖返りしたタイプの個体を元に、ついにチャールズ2世時代の絵に近い個体を固定化させ「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と命名した。
特徴 :

    体重は5~8kg、体高はおよそ33cm、平均寿命は15歳。
    目は大きく、耳が大きく垂れていて、頭頂は平坦。
    絹糸のような毛は長めでやわらかい。生後2~3年くらいから足・耳・首下(胸?)などに飾り毛が伸びる。
    また、キャバリアファンの中には8kg以下のスモール派と10kg以上のラージ派がいる

犬種の特性 :

    性格は穏和で社交的。他の犬と仲良くできる。
    人懐こいので、主人以外の人間にもすぐなれるために番犬にはあまり向かない。
    ほとんど吠えない、噛まない。
    遊び好きで頭がよく、しつけは入りやすい。ただし、頭が良いため、主人が毅然としていないと足元を見透かされる。
    屋外飼育が可能(ただし現在の犬の生活環境として、室内・屋外と区別をすることに疑問も多く出ている)。

なお性格や行動パターンは個体差(性別・年齢・生活環境・しつけの度合いなどなどにより)があるので必ずしも当てはまるとは限らない。しかし別の見方をすると、犬種を維持するという観点から考えた場合、上記のような元来持っているであろう気質をうまく引き出すことが重要とも言える。
飼育上の注意 :

    人とのふれあいを必要とするので、長時間の放置は望ましくない。
    体の大きさの割には活発であり、毎日一定の運動をさせてやるほうがよい。
    長い絹糸のような毛はキャバリアの特色。毎日のブラッシングなどが望ましい。
    いつも一緒にいる人の話や態度はすぐに理解するので、褒めながらいろいろなことを教えるといい。
    外耳炎に注意。
    目に関するトラブルも少なくない。
    心臓疾患(主に僧帽弁閉鎖不全症)は遺伝性疾患として重要視する必要がある。<以下日本臨床獣医学フォーラムより引用・要約>

        心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁の異常で、老年期に後天的に発生、犬の心臓病では最も多いものである。小型犬の欝血性心不全の95%はこの病気である。発生は年齢とともに増加し、16歳になると75%がこの病気を持つと言われている。また、キャバリア・キングチャールズ・スパニエルでは、1歳ですでに33%がこの病気を持ち、4歳以上では60%にもみられる[2]。

    ただし、この数値が、いつ・どこで行われた調査によるものかの明記はない。
    また、この僧帽弁閉鎖不全症が遺伝性疾患とされていることから、ライン上(血統上)の病歴などが分からない同士での繁殖は行われるべきではなく、特に一般家庭では避けるべきである。

種類 :

キャバリアには4種の毛色がある。

ブレンハイム

ブレンハイム(Blenheim)
:赤褐色と白

   トライカラー
トライカラー(Tricolor)
:赤褐色と黒と白の三色

ブラック・タン
ブラック・タン(Black and Tan)
:黒と赤褐色
ルビー
ルビー(Ruby)
:赤褐色


なお交配は、有色と白が混ざるパーティーカラー(ブレンハイムとトライカラー)、全体に色がつくホールカラー(ブラックタンとルビー)内でのみ行ない、パーティーカラーとホールカラー間では望ましい事ではない。また、ブレンハイム同士を交配させ続けると茶の薄い個体になる為、トライカラーと交配させる事が望ましく、ホールカラー同士でもルビー同士ではやはり毛色が薄くなるため、ブラックタンと交配させる事が望ましい。日本においては圧倒的にブレンハイムが多いため、諸外国に比べて毛色の薄い固体が多い。

紀州犬特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年12月30日 (金) 07:26 )

紀州犬(きしゅういぬ)は、和歌山県原産の日本犬の一種。日本犬としては中型である。昭和9年(1934年)、秋田犬や甲斐犬に次いで天然記念物に指定された。

概要 :

家庭犬としての適性が高く、日本犬の中では柴犬に次ぐ飼育頭数を誇る。

紀伊国(現在の和歌山県~三重県の熊野地方)の山岳部、すなわち紀伊山地周辺のイノシシ狩猟や、それに伴う諸作業に使われていた土着犬を品種固定した犬で、現在も近畿地方南部に家庭犬としての愛好者が多い。また、イノシシ狩猟のための専門の訓練所も存在する。
歴史 :

1934年5月1日、文部省(現・文部科学省)より、紀州犬は文化財保護法に基づく天然記念物の指定を受けた。そのため、紀州犬の産地である和歌山県では紀州犬の保護に注力しており、和歌山市教育委員会では犬種として極めて優良な紀州犬に「優良紀州犬章」を交付し、種の保存に努めている。
特徴 :
紀州犬(白毛)の子犬

すっきりと鼻筋の通った顔にピンとたった三角耳と細い三角目(虹彩は褐色)を持ち、典型的な日本土着犬の特徴を見せるが、尾は柴犬などに多い巻尾ではなく狼のような差し尾が多い。

硬い直毛の上毛とやわらかく密生した下毛のダブルコートに覆われた体はがっちりした筋肉質で、頭部がやや大きく、顎と地面に踏ん張る四肢の筋肉は特によく発達している。一見ずんぐりとした頬が豊かな相貌は、精悍さと同時に穏和な印象をも与える。

現在、紀州犬のほとんどはが白い被毛の個体だが、虎毛や胡麻毛も認められている。白色毛のものが多い理由については、薄暗い山林でのイノシシとの誤射を防ぐためとされるが、実際は白が好まれる最近の傾向による部分が大きいとの説もあり、昭和初期頃までは有色犬も少なくなかった。 また元来は白・虎・胡麻のほかに斑毛のものも多く見られたが、天然記念物に指定された1934年以降、毛色の統一が図られた結果、斑毛のものは姿を消した。

    体高 – オス49~55cm/メス46~52cm
    体重 – オス17~23kg/メス15~18kg

特性 :

本来の作出目的は、「紀伊山地周辺の山村におけるイノシシの狩猟およびそれに伴う諸作業」であり、一時はシカ狩りにも用いられた。

    優れた犬は1頭でもイノシシを倒すと言われるほどの勇猛さで知られ、気性は荒い傾向がある。そのため躾けを怠って野放しにすると非常に攻撃的な性格になり、(特に家族以外の)人間や犬に噛みつく危険性がある。しかし、きちんと躾を施せば優秀な家庭犬になり、小さな子供のいる家庭でも問題なく飼育できる。
    日本土着犬の一般的特性として、主人に忠実でよそ者を警戒する性質を持つため、番犬に適している。但し、大型動物狩猟犬としての特性上、無駄吠えが少ないため、威嚇よりも撃退向きである。自分や家族に害を及ぼす相手に対しては、一切容赦せず強靭な顎で食らいつく。
    体質は非常に丈夫で手入れもしやすく、遺伝病は少ない。
    山地での激しい狩りにも耐えうる体力・持久力を有するため、飼育する場合には十分な運動が要求される。よって、飼育環境は郊外の一軒家や農村地帯が好ましい。

狩猟 :

紀州犬は、紀伊山地に広がる広葉樹林でのイノシシ狩猟のエキスパートとして、何世紀もの間活躍してきた犬であり、祖先は紀元前からいた土着の中型犬とされる。

伝統的なイノシシ狩猟では、狩猟銃を持った7、8人のハンターと、各ハンターにつき3、4頭の狩猟犬が一つの山の麓からばらばらに森へ入り、音を頼りに追い立てる方法をとる。

通常は、100kg以上の体重と鋭い牙を持つイノシシに中型犬が飛びかかっても簡単に跳ね飛ばされて重傷を負ってしまうため、犬の重要な役目はイノシシに攻撃を加えることよりも、むしろイノシシを一箇所に留めておくことである。犬はハンターが来るまで体勢を低くして遠巻きにイノシシを挑発、イノシシが疲弊したところを狙って、ハンターがとどめをさす。ただし、ハンターが来られそうにない場合など、まれに犬のみで狩りを成功させることもある。

なお、俗説では紀州犬がイノシシを狩る場合、雄がイノシシの前方から、雌が後方から挟み撃ちにして追い詰めると言われる。
伝説 :

江戸時代、紀伊国阪本村の鉄砲名人・弥九郎が山道を歩いていると、オオカミが苦しんでいた。かわいそうに思って助けてやると、後日弥九郎の家の前にオオカミの子と思われる一匹の子犬がいた。弥九郎はその子犬に「マン」という名を与えて育てた。新宮城主が狩猟を行った際、一頭のイノシシが突進してきたが、マンがイノシシを撃退し、その名声は大いに上がったという。

このマンが紀州犬の先祖と伝えられており、紀州犬はオオカミの血を引いているという。また、弥九郎の墓所は熊野観音札所第17番水月山岩洞院(三重県南牟婁郡御浜町阪本)にある。
危険犬種(特定犬)としての扱い :

一部自治体では、紀州犬を人に危害を加える恐れがある犬種として「特定犬」に指定している。

紀州犬以外に特定犬として指定されている犬種として、土佐闘犬、秋田犬、ジャーマン・シェパード、ドーベルマン、グレートデン、セントバーナード、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブル・テリア)がある。

なお、イギリスやフランス、ドイツなど諸外国では土佐闘犬などの闘犬を「危険犬種」としてペット飼育の規制対象に指定しており、飼育が可能な場合であっても、口輪の装着など厳重な管理が義務付けられている場合がある。しかし日本においては、飼主のずさんな管理が原因の特定犬種による咬傷事故が絶えないにも関わらず、法的な飼育規制はされていないのが現状である。
地犬 :

紀伊半島の地犬であった犬種が天然記念物に指定される際、以下の全てが紀州犬として指定された。

    太地犬
    熊野犬
    日高犬
    高野犬
    明神犬
    那智犬
 

カネ・コルソ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年7月12日 (火) 16:40 )

カネ・コルソ(伊: Cane Corso)とは、イタリアのシチリア島原産の牛追い・番用の犬種である。犬種名は「保護者の犬」を意味している。別名はカネ・コルソ・イタリアーノ(英:Cane Corso Italiano)、イタリアン・コルソ・ドッグ(英:Italian Corso dog)など。

歴史 :

カネ・コルソは絶滅したモロシアン・タイプの犬種であるカーネ・ディ・マチェライオを復元して性格を少々改良したものである。シチリア島内で牛を管理するのに使われたり、家やその他の家畜などを泥棒から守るガードドッグとして見張り番もしている。牛追いをするときには闘犬の血を上手く利用して行う。ボス牛にケンカをけしかけ、驚いたりおびえたりして逃げ出させて誘導する事により、後ろについて従っているほかの牛たちもいっぺんにまとめて移動させる事によって牛追いをしている。番犬として見張りをするときは警戒を怠らず、侵入者には自らの命を投げ出しても勇敢に戦いを挑む。

近年ではイタリアだけでなく、アメリカなどでも牛追い犬、もしくはペットやショードッグとして飼われるようになってきた。日本ではまだ2008年現在、輸入されていない。
特徴 :

ずっしりとしたモロシアン・タイプの体型であるが皮膚はたるんでおらず、脚は太く長い。筋肉隆々の体つきで、つややかなスムースコート。毛色はジェット・ブラック、ブラック・アンド・レッド、ブラウン、ブルー、ブリンドル、ブルー・ブリンドル、レッド、チェスナットとさまざまであるが、ジェット・ブラックとブルーが好まれている。 垂れ耳・長く細い垂れ尾であるが、耳は断耳して立たせ、尾は短く断尾することもある。体高は雄64~68cm、雌60~64cmで、体重は雄45~50kgで雌40~45kgの大型犬。性格は家族に対しては愛情深く優しいが、きちんとした訓練が無ければ独立心旺盛で攻撃的になってしまうため、ペットにするにはドッグトレーナーにしつけを頼んだほうが無難である。運動量は牛追い犬だけあって、多くの運動を必要とするが、腰を痛める危険性があるので激しいランニングは避けるべきである。

甲斐犬特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より( 最終更新 2011年12月18日 (日) 20:49 )

甲斐犬(かいけん)は、山梨県原産のイヌの品種(「甲斐」は山梨県の旧国名「甲斐国」のこと)。

日本犬種の1つで、昭和4年(1929年)に当時甲府地検に赴任した安達太助が発見し、昭和6年(1931年)に「甲斐日本犬愛護会」=後の甲斐犬愛護会(かいけんあいごかい)=を創立、昭和7年(1932年)日本犬保存会の初代会長斎藤弘吉、獣医師の小林承吉等が中巨摩郡芦安村(現南アルプス市)や西山村、奈良田村(現南巨摩郡早川町)に群生していた立耳の甲斐地犬を調査し、「飼い犬」(かいいぬ)と間違えないように「甲斐犬(かいけん)」と命名、保存活動を開始した。

昭和9年(1934年)、秋田犬に次いで天然記念物に指定された。

形態:

毛色は黒虎毛と中虎毛と赤虎毛とに分かれる。黒一枚に見える個体も多いが、年齢を重ねるに従って虎毛がはっきりしてくることもある。虎毛は山野で狩りをするときの保護色である。

虎毛部分の色がビール瓶色のような茶褐色で、縞のある虎毛を特徴とするため、「甲斐虎毛犬(かいとらげいぬ)」の別名をもつ(一般的なブリンドルの毛色とは異なる)。

※昨今黒っぽい甲斐犬が多数存在し、甲斐犬愛護会の展覧会では上位にも入賞している。

まれに先祖がえりで雪甲斐犬と呼ばれるカラーの白が生まれることがある。

日本犬種のなかでは中型と小型のあいだの大きさである。

また、狩猟の用途や、原産地、または体型等により、「鹿犬型」(鹿型犬)と「猪犬型」(猪型犬)のタイプがあるが、その区別はあまり明確でない。

体高は、オスは48cm前後、メスは45cm前後である。

太く長い毛と、細くてやわらかい短毛が密集している。尾は差し尾、または巻尾で舌斑をもつ個体も多い。耳は他の日本犬と比較して、やや大きい。

シカ型は鹿を追っていたとされ、細身で体が長めで、岩場に適応して垂直に飛び上がる力に優れている。

イノシシ型は猪を追っていたとされ、胴は短め、体も太めで、真っすぐに突き進む力に優れている。

非常に知性が高く、一説では旧日本軍において軍犬として飼育を試みたところ、ジャーマンシェパードの半分の時間ですべての課程を習得したといわれている。 しかし、それらの犬は子犬からの飼育ではなかったため、「一代一主」の甲斐犬は軍関係者を新しい主とは認めず、すべてが脱走してしまい計画は頓挫した。

いずれも気性が比較的荒く、日本犬本来の素朴で野性味にあふれた犬である。

甲斐犬の評価ポイントは、三角形の肉厚な耳の角度、三角目の形、尾っぽの巻き方、足の開き方のバランス、跳節の角度などがある。
特性:

    北海道犬など他の日本犬に似た遺伝子構成を持つ。
    寒暖の差の大きい盆地風土に適した敏捷な犬。疾走する様はあたかも弾丸のようである。
    元来、山梨県南アルプスの山岳地帯でイノシシやカモシカ、などの獣猟、キジなどの鳥猟や、小動物の五目猟、それに伴う諸作業に使用されていた。甲斐犬は気性が荒い等のため、グループ猟より一銃一狗の単独猟でこそ、この犬種の猟性能が発揮されるという。
    「気性が荒い・攻撃的」という本来の性格、また野趣あふれるその風貌からも「甲斐犬の飼育は難しい」というイメージが強い。しかし、甲斐犬飼育の権威と言われた柳沢琢郎は「いかに優れた血でも人を咬む犬の血は残すべきではない。」との信念から、所有犬が総理大臣杯を獲得したにもかかわらず、咬癖があったため血を残さなかった。今では同氏の尽力により、「気性が荒い」といわれる無意味な攻撃的血統はほぼ淘汰されており、しつけをきちんと行えば猟犬としてはもちろん、すぐれた家庭犬として能力を発揮して現在は番犬や家庭犬として広く飼育されている。しつけを誤れば危険であることは他犬種とて同じことである。
    山岳地帯での激しい狩猟に耐えうる体力や、ガレ場で鍛えられた独特の飛節を持つ。
    飼い主以外の人間には心を開かず、唯一人の飼い主に一生忠誠をつくすことから一代一主の犬とも評される。
    2006年から山梨県のサッカーJリーグ1部(J1)クラブ、ヴァンフォーレ甲府のマスコットとなったヴァンくんとフォーレちゃんのモデルである。
    2010年山梨県の観光PRマスコットいわゆる「ゆるキャラ」として甲斐犬の着ぐるみ『武田菱丸(通称ひし丸)』が登場した。
    絶滅種の「高安犬」も甲斐犬がルーツだとされている。


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オールド・イングリッシュ・シープドッグ特徴

犬種の特徴は、
血統書発行団体の規定に沿った内容です。

毛色等はその種に認められた規定になります。
体高、体重などは基本的なサイズとして規定に近いほどスタンダードに近いと言えますが、
近年の平均的なサイズを表しているものではありません。

家庭で飼われている犬・猫のサイズが、
規定より大きすぎる場合や、又は、小さすぎる場合、
それが健康に大きく影響を与えるものではありません。

犬のサイズに関係なく、健康管理は飼われる方の、
日頃から愛情持って接することで、体調の変化などに、
素早く気づき、対応していただくことが、何よりも重要です。


 

「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より(  最終更新 2011年11月23日 (水) 03:36  )

オールド・イングリッシュ・シープドッグは、イギリス原産の大形の牧羊犬。 その頭文字から「OES」、または「オールド」などの愛称で呼ばれ、英語では断尾されていることから「ボブテイル」(尾無し)と呼ばれる。

容姿:

オールド・イングリッシュ・シープドッグは大型犬である。その長くからまった厚手のグレーと白の被毛は容易に見分けられる。耳は常に垂れている。断尾が違法でない地域ではほとんどが断尾され、後部がパンダのようになる。まれに生まれながらに切る必要のない長さの尾を持つ個体も生まれる。股関節形成不全、遺伝子の関連性から白内障など目周辺の病気にかかりやすい。

立った状態では肩より腰のほうが高くなり[1] 、側対歩と呼ばれる(前後の足を同時に出す)熊のような歩き方をする[2]。断尾されていない場合は尻尾は長く垂れ下がったままである[3]。

体長は肩の部分で少なくとも61センチ(24インチ)はあり、雌は雄より概して小さい[2] 。 体は短く、コンパクトであるが、がっしりしている。適正体重は個体によって様々だが、雄の大きい個体は46キログラムほどになるものがある[4]。

二重の被毛はグラデーションを作り、色は薄い灰色から濃い灰色、青みがかった色まで陰影がある。また、下毛には耐水性がある[5] 。子犬は白黒の毛色であり、黒い毛は子犬の頃だけ見られる。成長するにつれて銀色や灰色のぼさぼさした毛に生え変わる。
断尾:

断尾は18世紀に英国で家畜商の犬が免税となり、その証明として尾を切ったことが始まりとされ、それが習慣として現在に至っている[6]。 英国のケンネルクラブの基準では、断尾されているかされていないかのどちらが好ましいかを明らかにしていない[2] 。北欧諸国やヨーロッパの数カ国で犬の断尾は法律で禁止となり、そのような国では断尾されていないオールド・イングリッシュ・シープドッグは当たり前に見られるようになっている。 オーストラリアでは標準的に断尾されているほうが望ましいとされている[7]。アメリカでは自然に「ボブテイル」に見えない場合は、なるべく短く断尾するべきだとしている[5]。
歴史:

オールド・イングリッシュ・シープドッグはイングランドの古い片田舎の犬が起源とされているが、正確な記録は無い。この犬の初期については推測でしか語られていない。

1771年に英国の画家ゲインズバラによって小さな垂れ耳の犬が描かれているが、これをオールド・イングリッシュ・シープドッグの初期型だとする人がいる[8] 。 1800年代初期にイングランドの南西部郡で家畜を追っていた断尾されている犬「ボブテール」と呼ばれ、スミスフィールドやコッツウォルド・コーと呼ばれた犬はオールド・イングリッシュ・シープドッグの祖先である可能性がある。 多くの愛好家はベアデッド・コリーが今日のオールド・イングリッシュ・シープドッグの源流の一つであるとしている[9] 。また、サウス・ロシアン・シェパード・ドッグという種類が祖先の一つであるという説もある[6]。 オールド・イングリッシュ・シープドッグはもともと「羊飼いの犬」と呼ばれ、本来の牧羊犬のような牧場で家畜を激しく追い立てる仕事ではなく、牧場から市場へと移動させる役目をさせていたとされ、古くから羊の群れの後ろ側での警護や追いたてを業としてきた。

オールド・イングリッシュ・シープドッグは1873年のイングランド、バーミンガムのショーで初めて披露された。審査員は犬をすぐに下がらせるほど、質が悪いと感じていた[9]。しかしそれからその犬種はショードッグとして人気になり、1907年には毛を逆立ててふわふわにさせるグルーミング方法が編み出されたことが記録されている[9]。1880年代にはアメリカ合衆国に輸出され、世紀の変わり目には裕福な家庭の半分が飼っているといわれるほどになった[6]。

オールド・イングリッシュ・シープドッグは今日も人気のあるショウドッグである。